2016-10-11

字が汚くてコンプレックスだったけど、練習することにした

から自分の字が嫌いだった。

字が汚いという自覚があったし、他の人からもよく指摘されていた。


ほとんどの人の中に、女の字はきれいだという思い込みがある。

とんでもない勘違いだと思うけれど、それを否定したところで自分の字はきれいにならない。


原因はいくつかあって、まず左利き矯正したこと。

幼稚園にあがるくらいに、祖母から矯正された。

ぎっちょ」は良くないという、ふんわりした理由だったと思う。

いまだにボールをける時とか、投げる時は左。

書く時や包丁を使う時は右という、なんともバランスの悪いことになっている。

あとは、成長が遅い子だったとか、そもそも3月末の早生まれだとか。

そんな諸々の理由も重なって、小学校に上がってからは他の子と大きく差がついてしまい、色々と苦労した。

授業についていくのが大変で、ノートは書き終わるのに精一杯という感じだったと思う。


字が汚いという最初の指摘は、先生からされた。

しかも、クラス全員の前で宣言される、最悪の形でだった。


2年生にあがってすぐ、担任先生産休に入った。

来年クラス替えまで、代理先生が来ることになったのはいいんだけど、当たったこの人が最悪だった。

若い女の先生だったけど、給食を残す子は殴られる。

具合が悪くてもだめで、とにかく完食を求められた。


さらに嫌だったのは席替えだった。

まず、何も聞かされない状態で、紙に仲のいい人と嫌いな人。それから好きな人を書けと言われた。

小学2年生なんて簡単もので、何の疑いもなく当時好きだった男の子名前を書き込んだ。

仲のいい幼馴染だったから、相手も同じように書いたようだ。

そうしたら、隣の席にされた。

もう、好きな同士ですって丸わかり。

恥ずかしくて、恥ずかしくて、泣きたい気分だった。

他の席でも、両想いの人が隣になっていた。

組み合わせがなかった子達は、同性同士で並んでいた。だから露骨なんてものじゃなかった。

このあと抗議が殺到し、それにふてくされたのか、学級会の途中で先生は帰ってしまった。

次の日もお休みで、校長先生が授業してくれたのを覚えている。


そんなヤバイ先生に、自分は目をつけられた。

勉強も遅い、しゃべるのも遅い、かけっこも遅い。体が小さいか給食は残すし、さらには席替えの抗議に加わっていた。

ターゲットになる理由は揃っていた。


この頃から、やたらと難しい問題で当てられたり。

じゃんけんで配役を決めるはずの劇では、先生勝手な変更で草の役にされたりと、子供なりにしんどい思いをした。


そんなある日、ノート提出を求められた。

ちゃんと授業を受けているかのチェックとか言っていた。

ノート返却の時、自分だけ名前が呼ばれなかった。

いまでもはっきり覚えている。

自分だけノートが返ってこない状態で、先生が教壇に一冊のノートを出した。


「このノートは誰のですか? クラスで一番字が汚くて、先生文字が読めませんでした。まだ、ノートが返ってきていない人は手をあげてください」


さすがにいたたまれなくなって、めそめそ泣いた。

それでも「手をあげてください」と言われ続け、泣きながら手をあげた。

クラス中に笑われて、それから一度も顔をあげずに、ずっと地面を見ながら家に帰った。


その日から、字を書くのが嫌いになった。

ノートをとるのが、いやでいやでたまらなかった。


自分トラウマを植え付けた先生は、なぜか二学期の終わりに学校から消えた。

クラス替えまでって聞いていたのに、三学期は別の先生がきた。

当時は、いなくなったことがうれしくて疑問視しなかったけど、たぶん問題になったのかなって思っている。


三学期にきた先生は、すごくいい先生だった。

危ないことや、必要なく騒げば怒る先生だったけど、それ以外では優しかった。

休みは一緒にドッチボールをした。一緒に遊ぶのが楽しくて、苦手な体育がちょっとだけ好きになった。


ある日、先生自分の作文をほめてくれた。

とてもよく書けているから、作文のコンクールに出したいと言われた。

まさか選ばれると思わなくてビックリしたけど、先生にほめられるなんて初めてで、本当に舞い上がる心地がした。

清書をするのは苦痛だった。

苦痛ではあったけれど、大好きな先生に「ていねにゆっくり書けば、それでいい」と言われたのでやった。

受賞はしなかった。でも、いい思い出だ。


先生は、心配して色々指導してくれた。

本当に大好きな先生だったから、気持ちに応えたかった。それでもやっぱり、字を書くのだけは嫌いだった。

その上、練習拒否したものからノートの字は汚いままだった。

この悪い流れを断ち切ることができず、ついに三十路まで引きずって、いまや完全なコンプレックスだ。



でも、今日本屋ペン字のテキストを買った。

いまさらながら字の練習をしたくて、ついに買ってきてしまった。


理由子供だ。

うちの子は、本当によく笑う、めちゃくちゃかわいい子だ。

月並みだけど、この子を守るためなら、命を捨てても惜しくないと思えるほど愛しい。


昨日、子供の寝顔を見つめながら、ふと思ったんだ。

子供幼稚園にあがる時、名札に名前を書くんだよねって。

ぴかぴかの制服を着て、新品のバックを持って、幼稚園に行くんだよね。

その時につける名札を、いまの下手な字で書くの?って。


の子のために、できる限りのことはしてあげたい。

そう思うのは簡単だった。だから、できる限りの中に、文字練習スムーズに入ってくれた。

あんなにいやだったのに、なんとも単純。でも、それでいいか練習しようと思う。



コンプレックスを生んだのは、あの大嫌いな先生だ。

でも、もういいじゃないか

あの先生に、いつまでも行動を縛られているのも馬鹿らしい。

最悪だったあの先生は、最初からいなかった。

自分人生には、なんの関わりもなかった。

先生の影響なんか無かったことにして、やりたいことをやることにした。


気持ちが冷めない内に、ここに決意表明しておく。

それからリマインダーを設定して、定期的に読み直して、思い出すことにしよう。

子供幼稚園に行くまで、あと一年以上ある。

どうか間に合いますように。ぴかぴかの制服に似合う、いい名札をつけてあげられますように。


よし、がんばるぞ!



<追記>

たくさんのコメントありがとうございます

この年になっても、誰かに褒められたり、励まされるとこんなにうれしいものですね。


昨日の夜、練習をはじめました。

そうしたら今朝。子供練習ノートに、赤いクレヨングルグルした線を描いていました。

画用紙が切れたのかなと思い「どうしたの?」って聞いたら、「はなまるっ!」って言うんです。

お母さんは勉強してえらいし、夕飯のグラタンおいしかたから花丸にしておいたって。

思い出すだけで、ちょっと目が熱くなります


これだけたくさんの励ましと花丸があれば、一年続けられそうです。

つまづいた時や投げ出しそうな時に、コメントを読みながらやっていきます

本当にありがとう

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