靴の内底に名前を書いてたら笑われたんだけどさ
靴って見分けがつかないというか、違いがあるのはわかるんだけど、どれが自分のだったかわからなくなっちゃうんだよね
この形いいなあと思うのと、この形は自分の、この形じゃないやつは他人の、みたいな区別がつかないというか
靴に限らず、たとえば、顔でもそう
とくに意識しなければ自分の顔は鏡に映るあのぶさいくな顔なのだけど
映画を見たりすると、自分の顔は長谷川博己になったり、瀧くんになったり、石田ショーヤになったりしてしまう
あるいは自分の顔は、大杉蓮だと思ったり、てっしーだと思ったり、永束くんだと思ったり、してしまう
もしかしたら、石原さとみや宮水三葉や川井みきの顔が鏡に映ったとしたら、
入れ替わりを疑ったりすることなく、それがもともと自分の顔だったと思い込んでしまうような気がする
相貌失認、おそろしいおそろしい