2016-09-19

よくよく考えてみると、自分もありきたりのサラリーマンになるのが嫌だった

http://anond.hatelabo.jp/20160918170303

自分も思い返してみれば、16歳頃進路を決める時(この時期こそが石田君との最大の違いなんだが)

漠然

「そこそこいい大学入れて、そこそこいい会社に入っても、

そこでまた満員電車乗って競争頑張って、それでもまあ多分社長なんてなれないだろうから

60歳まで会社にいて、50代くらいになってやっと部長くらいになれても……しれてる人生だよなぁ」

などと考えていると、底知れぬ不安を感じたのを覚えている。

何の事はない。時期の違いこそあれ自分石田君と大して違わない。

(ちなみにその当時の自分にとって、良い会社代表として何となくイメージしていたのは「ナショナル」だった。なんと言う世間知らず!

パナソニック部長が当時の自分にとっては「そこそこ」のオジサンだったのだ)

  

  

…で、医者になる事にした。

から約30年前世間の景気は良く、今ほど医学部人気は高くなかったので、駅弁医学部偏差値関西で言えば(医学部を除いた)阪大京大の間の偏差値くらいだった。

なんとか現役でいわゆる駅弁医学部に入って、留年しない程度に勉強して 卒業して 国試を受けて 医師になった。

勤務医労働環境はとてもブラックだったが、まぁ何とか体をつぶさない程度に頑張って、そこから開業して、

開業してから軌道に乗るまで少し苦労したが、おかげさまで小金持ちと呼ばれる程度の生活は送れている。

部下の数や権限の大きさはともかく、自分より給料の高い「ナショナル部長さん」はいないだろう。

それに開業医と言うのは、人助けの点から見ても経営と言う視点から見ても、とてもやり甲斐のある仕事だ。

ただ、開業医と言うのは事業主であるのは確かだが、医師全体の中では少数派でもなんでもなく

レールに乗っかっている仕事とも言える。

  

石田からみて、自分のような人間は「起業が上手くいった成功者」に見えるのか、それとも「レールに乗っかっただけのつまらない小金持ちのオッサン」に見えるのだろうか…?

まぁどっちにせよ今の医学部偏差値は高騰しすぎていて、医師と言う仕事普通の家の 普通に利口な子供の目指せるものではなくなってしまった。

それはとても残念な事だ。

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