大阪市の端っこに9年くらい住んでる。各停しか停まらない、市内のわりに地味なエリア。
久々に近所で飲もうってことになって、どこにしようか物色してた。通りに飲める場所は4、5軒ある。
チェーン店の安っぽい居酒屋から、ちょっと凝った焼き鳥屋まで。どの店も9年前からあった。
今回は安っぽいほうの居酒屋に入った。それをA店としよう。
なんでA店に入ったかというと、ここ数年やたら人が入ってるからなんか良くなったのかなと思ったから。
9年前に入った時は、料理もお酒も何も印象に残らない店だった。
そんで入ってみた感想は、やっぱり何も印象に残らない店だった。
一方、そのちょっと凝ったほうの焼き鳥屋(B店としよう)にも、住み始めた当時入ったことがある。
こっちは居心地から料理からお酒まで、印象に残るものがあった。おいしかった。人もたくさん入っていた。
それから9年、チラッと覗いたB店はガラガラだった。B店だけじゃなく、A店以外はほとんど人が入ってなかった。
この9年間、近所で外食しようなんてことがなかったからこんなことに気づいたんだろうけど、みんな味わうことよりも、手軽であることを選ぶようになったのかなと、この変化を前に考えた。
そういえばつい最近もこんなことがあった。
気に入ってたパン屋があった。
特に高級でもないけど、ハード系の生地に、クリームチーズとか、黒豆とか、イチジクとか、凝った素材を練りこんだりしてて、どっちかというと大人好みの商品が並んでいた。
そのわりに値段も高くなかった。本来の意味でコスパの良い店だったと思う。その店が閉店した。
で、その後にできたのが100円均一のパン屋だった。某百貨店と同じ名前を冠してはいるけど、確かに100円のわりには悪くもないけど、やっぱりどこにでもありそうなパンしかなかった。生地がそれなりというか、パサついてるというか・・・。
べつに安いのが悪いってわけじゃないけど、どこにでもあるものしか手に入らなくなるのはなんか寂しいなぁと思った。
ただ単にお金がないだけの問題ならまだましだけど、なんか社会全体が付加価値的なものに価値を見出さなくなることとか、美味しいものを美味しいとわかる味覚とか、そういうものまで失われるとしたらもったいないなぁと思った。
誤解のないように言っておくと、自分自身、マウンティングできるほどお金があるわけじゃないし、取り立てて文化的素養がある人間でもない。
あるとしたら年の功くらい。それだけでもマウンティングっぽく映りかねないけど。ただ単に自分が、経年変化を観測できるくらい歳とっただけって説もあるけど。
まあ観測範囲の問題で、あるところにはまだそいう需要はあるんだろうけど、限られた人たちの特権になってしまったらいやだなぁ。
資本主義は貧乏人を増やす方向にインセンティブが働くから、どんどん一般市民は貧しくなっているんだろ。 貧しくなれば、安いモノしか買えなくなる。 いくら、付加価値的なものに価...
社会主義国家の上質さを知る増田
過去の歴史からわかるように、強引な社会主義の移行は弊害ばかりを生むと思ってるんだけど、 長期的には資本主義であるにも関わらず、貧富の差が二極化しないような「修正資本主義...
そうだよ田舎者だよ、悪かったか http://anond.hatelabo.jp/20160909162317
子供の頃バブルだった世代だけど、庶民が自由にできる金が少ないと文化が物凄い勢いで痩せていくんだなあという実感はある。 失敗が怖くて選択がめっちゃコンサバティブになってる...
◇消費の2極化が進んでいることは確かで、日常消費に関しては特徴がない、良心的でもわかりにくい店は淘汰されていく傾向にある。 通好みの「あそこは材料もよくて腕も確かなんだけ...