2016-08-25

瞑想」について

瞑想」――言葉だけは誰しも聞いたことあると思う。なんとなく、座って目を閉じて心をリフレッシュできるもの?というくらいの一般認識はそこそこ広まっているとしていいのだろうか。

かくいう私も今年になってから始めたのがこの瞑想。寝る前に15分くらい実践している。例として挙げるには恐れ多いけれど、アップルコンピュータ創始者であるスティーブ・ジョブズ氏や、京セラ名誉会長でありJALを再建させたことも記憶に新しい稲盛和夫氏も実践しているらしい。

今やブームになっているとまでは言いがたいが、知っている人はやっている、心身のリフレッシュ方法だ。瞑想はいったい何なのか?その実践方法瞑想による効果について私なりにお伝えしたい。

■「自分思考自分の考え」というのは誤り

細かな歴史や背景については検索すればいっぱい出てくるのでここでは省略するが、発祥はもちろんインド仏教からだ。しかし、現代人の多くが実践している瞑想はそういう宗教的目的ではなくて、強いて分かりやすく言えば、雑然とした頭の中をすっきり整頓させることを目的としてやっている。

まずこの「雑然とした頭の中」について理解するための方法として、あなたにもぜひ試してみてほしいのだが、「10秒間、何も考えないでみる」をやってみてほしい。いかがだろうか。みな、「気づくと何かを考えて」いないだろうか。たった今、自分で何も考えないと決めてかかったにもかかわらず、気づくと何かしら考えているのだ。

まり人間思考というのは一見自分制御しているようで、実際はそうではないことが分かる。あなたに今思い浮かんだその思考は、あなた自身制御によって浮かんだ思考ではない、という点だけはまず基礎知識として知っておいてほしい。

ストレスの源である自我と関わりのない時間もつ

この自らの意思とは無関係自動的に湧いてくる思考のことを自我と呼ぶ。人間ストレス精神的な苦しみはこの自我によってもたらされる。つまり自我自分自身と捉えてしまうことによって、日々嫌な思いや嫌な気持ちを味わってしまっていると理解していただければと思う。

釈迦様ですら、この自我のことを悪魔と呼んだくらい、人間にとって厄介な存在ものなのだ瞑想とはそんな自我と関わりのない時間もつための手段ひとつになる。

基本はリラックスして座る、鼻でゆっくりと呼吸する、呼吸に集中する

瞑想をする理由が分かったらあとは実践あるのみとなる。実践と言っても学校勉強ビジネススキルアップのように小難しいことは一切ない。基本は、

リラックスして座る

鼻でゆっくりと呼吸する

意識を呼吸に集中させる

の3つだけ。本を読んでみるとマントラを唱えるとか色々あるけど、要点としては変わらない。最初のうちは自宅のベッドなど静かな場所でやった方がいいだろう。慣れたら昼休み中のカフェでもできたりするそうだ。

基本はリラックスして座る、鼻でゆっくりと呼吸する、呼吸に集中する

座り方も写真のようないかにもな座り方があるがそれにあまりこだわらなくてもいい。大事なのは自分が本当にラクできる座り方であること。ラクに座れたら、次にゆっくり鼻から息を全部吐く。吸う時は鼻に任せる感じで、またゆっくりと吐く、これを繰り返す。

最後に何より難しい「意識を呼吸に集中させる」だが、自分の呼吸を五感で感じるつもりでスーハーする呼吸音に耳を傾け、肺に入る空気を体で感じる。慣れるまではこの呼吸に集中するのが難しく感じるが、集中してしばらく続けるとコツがつかめるはずだ。

■頭に浮かぶ雑念とは戦わない

無事、瞑想の態勢に入れたあなたに改めて伺いたいが、いかがだろうか。慣れるまでは先ほどの「思考の大群」が頭に押し寄せては来ないだろうか?

私も始めたばかりの頃は、あまりにこの思考邪魔すぎてとても瞑想どころじゃなかった。しかし、ここで超大切なコツをひとつ。その邪魔思考を決して消そうと思ってはいけない。なぜなら、その消そうとしているあなたの思いですら、あなた思考から出てきているものからだ。

非常にややこしく感じるかもしれないが、ここではそういう思考に決して立ち向かってはいけない。ただただ、浮かんでくる思考を、映像を眺めるかのように傍観し続けてほしい。

■まずは1日15分から。何が変わるかは人それぞれ

瞑想はやり過ぎはいけないと言われている。また、非常に集中力を要するものなので、最初タイマーをセットして15分を目安に実践してみるといい。上手くやれれば最初の1回目から効果を感じることができるかもしれない。他にも、実践している人の声として、

集中力記憶力が向上する

まらないことで怒らなくなる

考え方がポジティブになる

熟睡できるようになる

自信がつく

などがある。私も始めてから3~4ヵ月ほどだが、昼間の集中力は明らかに向上した(気がする)。科学的に集中している時間を計ったわけではないので断言はできないが、実感できるレベルにまでは十分向上している。

あなたは何が変わるだろうか?やり過ぎに注意しながらも、楽しみながら実践していただきたい。

  • やがて、「瞑想」している時間の心地よさに酔いしれてしまい、 24時間ずっと瞑想しつづけるような瞑想廃人にならないようにね。

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