2016-08-23

白米でも粟でも稗でもいいんだけど…

藤島じゅん先生が『シン・ゴジラ』を白米に例えて、「みんな粟とか稗しか食べたことないの?」と『シン・ゴジラ』絶賛の空気違和感を唱えて炎上した1ページ漫画通称『粟と稗』。

シン・ゴジラ』を白米に例えた上で、『いま、会いにゆきます』を酢飯の上に中トロが乗った握り寿司に例えるのはいかがなものかと思う以外は、単に「個人の感想です」としか言いようがなく、絶望的にセンスが合わなかったんだねとスルーして差し上げるべき案件なわけですが、悲しいかな今やハリウッド版を超えるヒット作としてマスコミ様にも認定された『シン・ゴジラ』を称えることは大正義となり、『シン・ゴジラ』を称えないものヒャッハーされて輸血袋にされて当然と信じるウォー・ボーイズの皆さんによって血祭に挙げられてしまいましたとさ。本当に怖いのはゴジラでなく(以下略

というのは前置きで、その『粟と稗』へのアンサー漫画として発表された直江春巻氏の漫画https://twitter.com/harumaki_naoe/status/767142043575422976)が、「すばらしい!」「これが読みたかった!」と大絶賛RTされまくってナウなヤングの間で話題になっているのは、正直どうよどうなのよ? 思わざるをえない。

この漫画ネーム構成があまりにも雑というか稚拙すぎて、プロフィール漫画家と描いてあるのを見るまでは素人作品だとばかり思っていた。せいぜい漫画家にあこがれる小学5年生がじゆうちょうに描いた漫画くらいのレベルではなかろうか。いや、一線のプロ活躍する漫画家がその年代ノートに描いていた漫画もっと上手いのだけど。表現力や構成力という点で比較すれば『粟と稗』の足元にも及ばないといえる。ぶっちゃけ作者が何を主張したいかが上手くまとまっているとは言いがたいので、編集者ネームボツで描き直しを言い渡されてもおかしくない代物である

正直、これを「漫画には漫画でアンサーを」といって出すのは黒歴史生産以外の何物でもないし、「すばらしい!」「よい作品!」と大絶賛している諸兄に置かれましては、本当に『シン・ゴジラ』の素晴らしさを評価できるだけの審美眼をお持ちなのかと問いたい。問い詰めたい。作品好き嫌いなんて個人個人の嗜好に過ぎないことに熱くなって、同調圧力よろしく寄り集まってなんでもかんでも持ち上げていると傍目に恥ずかしいことになったり、刃とかはちまとかnetgeekとかに付け込まれて踊らされてアフィの餌になるんだよ。

自分が好きなもの他人が嫌いだったり、逆に自分が嫌いなもの他人が好きでいることを許せない人は、何がどうなればいいんだろう?

そこに誤読解釈の取違いがあるのなら、それはまっとうに議論を交わせばよいだけの話ではないか。そうして初めて作品理解が深まるというもので、議論とは相手を叩き潰すことだと勘違いしているブルーヒップなベイビー達は、3年ROMってろと言いたい。おっと勘違いするなよ? 稚拙意見は口に出すなというわけではないからな。意見をぶつけたけっか、自分の考えが間違っていたと気づくこともまた議論からな。SNS自由トークアベニュー、恐れずに発言するといい。ただし発言には責任が伴う。その責任の大きさはフォロワー数には関係ないことをよく肝に銘じておいてくれ。

最後になんでこんなフランク文体になったのかよくわからないが、とりあえずいいたいことは、好きにすればいいじゃないってことだ。

  • うーん、あなたもちょっと足りてないな。達者なバランス感覚を持ってはいるけど、「マスコミ様に認定されたから大正義」って思考の部分が危うい。 好き嫌いや美醜の感覚に、正しい...

  • 山本某みたいな文体ってなんでこんなにキモいんだろうね。書いてて事故陶酔感があるんだろうね。ネットウォッチャーズハイ的な何か

記事への反応(ブックマークコメント)

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