「絵が上手くならない」という嘆きを見かける。
何年も描き続けている人まで千差万別だ。
片づけることはできないだろう。自分が見てきた中での
例を挙げてみたい。上の方ほど悲惨、下の方ほどまだ
取り返しの付くタイプになる。
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・描かない型
何を当たり前なことを思うかも知れないがこれが最も多い。
どちらかと言えば「描くことが少なすぎる」というニュアンス。
一枚の絵がネットなどに投稿されるペースが1,2月に1枚程度という
長期に描かなくなる・・・を繰り返すなどとにかく描かないのである。
上手い人でこのくらいのペースの人もいるにはいるがそれは
それ以前に努力をしている人だ。なのに本人の意識は頑張っていると
微塵も上達しないままだろう。論外のタイプ。
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・手抜き大量生産型
上記の「描かない型」とは違い絵をたくさん描く。それこそ毎日描いている
場合もある。また、絵描き歴が長いことも多い。が、描かない人間に
比べればまだマシだが少しでも描ける人間から見れば大差がない。
原因はとにかく同じ構図などの繰り返し。バストアップ、真正面・・・
色があればまだマシなほうで線画だけということもある。
さすがにバストアップ真正面は繰り返してきた分見られないこともない
レベルだがそこに全身、立ちポーズ以外、正面・前斜めからの視点以外
あおり俯瞰構図・・・となってくるとたちまち崩壊。もちろん背景なんて
描けるわけもない。やる気があるように見えて実は苦労をしたくないタイプ。
厄介なタイプでもあり長年描いてきたというプライドゆえに矯正が困難。
死ぬまでバストアップ正面絵マンだ。ただし本人は悩んでいる素振りは
あるが心の底では満足しているのでそのままほっといてもいいかもしれない。
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・馴れ合い型
「手抜き大量生産型」が併発していることが多い。
絵を描くことが好きなのではなく、それを使ったコミュニケーションが
目的のタイプ。互いに描いたものを褒め合い創作意欲を保つのが特徴。
上手い人同士の馴れ合いや褒め合いはこの型には当てはまらない。
上手いもの同士はお互いに相手を上手いと理解したうえで馴れ合っている。
対して下手同士の場合はお互い上手いとも思っていることが少なく、互いに
アドバイスできるような実力もないので大方傷のなめ合いで完結する。
絵描きの駄サイクルとも言われる。ただし下手な人間でも絵以外で上手い人と
交流ができ、絵を見てもらえる機会があれば脱却できることもある。
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・資料未参考型
実物を見ずに想像で描いてしまうタイプ。キャラクターの細かい造形の違いは
ともかく体の作りやその構図での見え方が間違っているとなかなか酷いことになる。
調べれば出てくるものを面倒くさがるため描きあがってから違和感に気づくが
それも直すのが面倒なので放置して投稿・・・言うのがパターン化している。
「手抜き大量生産型」とは違いいろいろ試そうとするのでまだ上達の兆しがある。
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・意識先行型
自分が下手だと思っているタイプ。2パターンあり、絵描き歴が1,2年程度と短いのに
周りと比べて上達が遅い思うケースとそれなりの絵描き歴である程度描けるものの
同じ絵描き歴の人間に比べ人気がない→下手だという思考、もしくは人気のある絵描きと
比べ下手だと思っているタイプがある。前者は焦りすぎ、後者は比較対象を
間違えているのが原因。矯正はまだしやすいが放置すると引退する可能性が高いので注意。
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だいたいはこんな感じ。あくまで「絵が下手だと嘆く人」の原因なので
下手に見えても楽しそうならそっとしてあげましょう。
こういうのは自分がどの程度描けるのか絵で証明しないと全く説得力がないんだよなぁ
グサグサ来た。 自分もずっと描いてて上手くならないと悩んでたけど思い返せばまさに「手抜き大量生産型」だったよ……