私はもうアラサーだというのに、本当に情けがない。仕事が辛く、精神的に追い込まれてきたとろで母から電話がかかってきた。「あんたが帰省するときのために冷風機買ったからね」というものだった。私は反射的な対応をしてしまった。冷風機なんて要らない。湿度が上がるだけだし、カビも生えるから、買う前に相談してくれれば良かったのに、と叫んでいた。気づいたときにはもう遅かった。
その後、冷静になって考えなおしてみて、買ってしまったものは仕方がないからと思い直し(それでも冷風機などという無駄なものを買ったという知らせは悲しかった)、メールで謝罪した。そのあとで電話もしてみたが返事はなかった。
これは、怒ってるな。
そんなふうに思うと、胸が痛み出し。強烈な不安感に襲われた。その後の仕事が手につかなくなるくらいずっと不安な気持ちが続いた。
幼いころの記憶がフラッシュバックした。「もうアンタのことなんか知らない!」と叫びながら家を出て行く母。そして、それを泣いて止めようとする幼い私。涙を流しながら、一心に許しを乞いながら涙を流し続ける私の姿が蘇る。たいてい、このような悲惨な状況になったときには私に原因やキッカケが有ったことは多い。私が感情的に、思ったことをそのまま言えば、どうしても母を傷つけてしまう。だけど、母を怒らせるたび、私は辛い思いをしてきた。母は、一度怒ったら私が泣いて謝っても絶対に機嫌を戻さない。怒った気持ちを抱えながら、不機嫌にドアを叩きつけるように閉めて、ご飯を無言でほおり投げるように出す。そして母はときどき、「アタシを怒らせるなんてなんて馬鹿なことすんのかなー。こんなことしなけりゃもっとマシなメシを食わしてやったのによぉー!」とひとりごとのように恨み節をぶちまける。それは、母の中で怒りの感情が薄れ機嫌が治るまで続く。
こんなふうに自分の意見を言って機嫌を損ねることを恐れて、母と接するときは細心の注意を払うようになった。会社の上司と接するときよりも私は気を使って接するようになった。そして注意を払うことばかりに気を取られるのが嫌で、あまり会わなくなった。いまでは盆と正月に数日顔を合わせる程度、それから用があればときどき電話をかける程度の接点だけにしている。
私は、大人になったんじゃなかったのか。それでも母が怖い。ただ恐怖を感じる。どうして?
おまえの気持ちもよくわかるが 相手のほうもおまえが喜ぶ事を期待してわくわくしながら言ったのに全力で拒絶されたんだ 普通にムカつくから いくら親でも善意でやってきたことなん...
仕事が辛いと、過去の悪い記憶がよみがえってきます。 目下、仕事のことを考えましょう。 仕事に過去の経験が尾を曳いているなら、話は別ですが。
どうしようどうしようって、いい歳した大人にもなって… あんたは母親とこれからどういう関係でいたいんだよ? 何かあると感情を爆発させて話し合いにもならない親御さんなんだろ...