2016-07-11

29歳、はじめて選挙に行ってきた。行かなかったワケと行ったワケ。

29歳、初めて選挙に行ってきた。

その感想と、今まで行かなかったワケと、今回は初めて行ったワケなどを。

選挙権を得てからの9年間、私は一度も選挙に行ったことがなかった。

多分にもれず「選挙に興味のない若者」であったからと自身認識している。

そして、今回初めて選挙に行ったわけだが、

私は権利行使しなかったこれまでの自分を恥じることもなければ、

権利放棄する他人を責めることも、笑うこともこの先絶対無いだろう。

正確にいうと、この9年間興味がなかったのでなく、

TVで見る、あのセイジカたち大人のする「政治ごっこ」がバカらしくて見てられない。

どうせ誰がやろうと、自分生活には影響がない。

そもそもこのご時世ネット投票できないアナログさがとても理解ができなかった。

しかしたら、環境のせいもあるかもしれない。

実家にいた24歳頃まで、私は家に届いているはずの選挙用紙を親から受け取ったことは一度もなかった。

世帯で1通の封筒に届くものかと思うが、自分用の用紙を親が渡してくれたことはなかった。

親としては、自然と興味・関心を示せば渡すつもりだったのだろうか。

そのあたりは今となってはどうでもいいし、なんとも思わない。

当たり前のように選挙に行く人々は、20歳(18歳)を越えた段階で、

どういう成り行きで行くようになったのか興味がある。

今まで行かなかった訳は前述した通り、政治なんてまるで自分事じゃなかったからだ。

加えて、新卒で入った会社はいわゆるブラックで毎晩終電が当たり前、休日出勤もザラで、

正直、目の前の生活を凌ぐことで精一杯で、選挙なんていつあったかすらも覚えていない。

今は比較的、穏やかな職場なので、選挙政治なんでことに自分意識が向く時間が増えてしまった。

なぜ、今回初めて選挙に行くことにしたのか。

自分でもこの心境の変化には驚いているが、冷静に考えると単なる下心だということに気がついた。

今回の選挙選挙権の年齢が18歳に引き下げられたこともあってか、色々なお店やサイトなどで、より多くのキャンペーンが行われていたように思う。

その中でも多かったのが「選挙に行った人は●●を割引!プレゼント!」などの、選挙に行った人だけが恩恵を受けれるようなサービス広告が多く見られた。

私はこれに今までにない危機感を覚えた。

これがエスカレートすれば、将来的に選挙権行使しない人間はなんらかの差別を受けるのでないかと。

それはSNSでよくあるしょうもないやっかみレベルのつっかかりでなく、公的になんらかの区別がなされ、受けられる行政サービスにすら違いがでる時代が来るのではないか

この投票率の低さからみて、その可能性がゼロだと言い切れる人はいるだろうか。

1度も行かない人間が大きく損をするなにか仕組が出来上がるなんて、そんな馬鹿らしいことないが。

正直自分の1票が何か変えるとは思っていないし、今回初めて行ってもその感想は変わらない。

ちなみに投票した候補者がどうなったかも知らない。

私は、この権利行使ときで損をするなんてこんな馬鹿らしいことはない。

その気持ちだけで選挙に行ってきた。とりあえず自分の「選挙行った回数を1」にカウントするために。

こんなしょうもない気持ちで投じた1票と、本気で投じた1票が同じ価値しかならない時点で、選挙意味なんかないんじゃないのと思う。

けど私はこれからも、損をしたくないので、おそらく15分を使ってカウントを「1」足すためだけに投票所に行くだろう。

  • 損をしないためだけに行くでもいいんじゃねぇかなぁ あと本気度に関わらず同じ一票ってある意味ではそれこそが平等だよ 個人的には投票率が上がれば上がるほど総体として代議制の精...

  • すげーなぁ コレが釣りじゃないとしたら、29でこんなにガキっぽくてバカなんだなぁ べつに投票したくないならしなくてもいいけどさ これがエスカレートすれば、将来的に選挙権を行...

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