とりあえず人並みに義務教育を終えて、何とか公立高校に進学して、私立Fランだけど何とか大学進学して、運と偶然と何かの間違いで就職もできたけど、友人も知人もいない(一定以上に親しい人がいないという意味では無く、私用携帯の電話帳が空っぽなレベルでいない)し彼女なんて紙とJPGでしか知らないまま三十路を過ぎて折り返し。きっとすぐに四十路、五十路を迎えていくんだろう。
進学のことは学校で教えてくれた、就職のことも学校なり何なりで教えてくれた、だけど友人や恋人の作り方なんて誰も教えてはくれなかったし学ぶ機会すら無かった。しかし世の中の人達はみんな、どこかでそれを学び、知り、経験していってるはずなんだ。
なら自分は何処でそれを見逃したんだろう。或いは、一体何処で自分は道を間違えてしまったんだろう。それに気付かない限り、きっと何度やり直せても間違えてしまうと思う。
自分には想像も付かないけど、少女漫画みたいな胸キュンラブコメみたいなイベントをみんな隠れてどこかでやっていたんだろうか。伝説の木の下で告白とかやってたんだろうか。見えないところで、バレンタインのチョコを渡したりとかしてたんだろうか。
それらはマンガやゲームの話であり、フィクションに過ぎないと思っていたが自分に見えてなかっただけだったのか。
誰かが教えて当たり前とでも思った? 過去に教えてもらった事も、こいつ救いようがないけど"今後何かあっても困るから最小限は教えておいてやるか"というおこぼれだと思った事は? ...