2016-06-13

お菓子をくれるすだれバーコードおじさん

職場のすだれバーコードのおじさんがよくお菓子をくれる。

最初は周囲の女子全員がもらっていたので、いっしょに私ももらっていたのだが、

気がついたら私にだけくれるようになっていた。

二年近くもらい続けて、この前「ふたりでご飯に行こう」と言われた。

私は定時に退社することに命をかけていて、その分日中は猛烈に仕事をしている超優良社員なので、

絶対にすぐ帰りたい。だから断った。

その後も何度が誘われたが、全部断っている。

この前帰り際におじさんに会ったとき、おじさんはなにか話したそうだけれど

エレベーターが来ていたので「お先に失礼します」といって帰ろうとした。

エレベーターに乗って振り返ると、おじさんが笑顔で横に体を90度折って

上半身だけでこちらをのぞきこんでいた。

ぞっとして鳥肌が立った。

その瞬間、周囲が進撃の巨人の絵のようなシュールで歪んだ感じに見えた。

おじさんは他のフロア部長で、それ以来おじさんを避けて社内を移動している。

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