嫌いじゃないけど好きでもない人、そんな人たちとつきあって今月で1年たつ。
ちょうど1年前、会社の先輩から「ゴールデンウィークにうちでBBQするからこない?」と誘われた。
先輩の同期中心の集まりだと思い込み、その場で「行きます!」と返した。
ふたを開けてみたら先輩夫婦(大学の同級生同士らしい)と大学のサークル仲間の集まりだった。
へたれな俺は、会社関係ないならやっぱり行きませんとは言えなかった。
BBQの2週間ほど前にBBQLINEグループが作成された。先輩と、奥さんの名前以外誰も知らない。
「会社の後輩の俺くんだよ!」「どーも俺です。」「よろしく!(スタンプ)」「よろしく!(スタンプ)」「よろしく!(スタンプ)」「よろしく!(スタンプ)」…
お前ら誰だよ!と戸惑いつつBBQ当日を迎えた。
予想通り、先輩はろくに俺を紹介してくれなかった。圧倒的アウェイの中BBQははじまった。
つらい。
なにがつらいって、俺は場をもりあげるのが苦手じゃない。
誰がどうみても、俺はとても楽しんでいただろう。
違うんだ、俺は心で泣いていたんだ。早く帰りたい、連絡先を交換したくない、と泣いていたんだ。
心の俺と同じ顔をして会話の輪から外れている男が2人だけいた。先輩の中学時代の親友だそうだ。いいよな、2人で参加なら隅っこで話していられるもんな。
俺は怒りに震え、率先して2人に会話を回した。サークルの話をこれ以上もりあげないために。
そこそこ楽しそうにそこそこ盛り上げて、BBQは終った。
後日先輩から「親友が俺くんをすごい良い人だと言っていた!」と褒められた。
ちがう。俺は単に内輪ネタが嫌いなだけだ。
それから毎日LINEにメッセージがくる。飲もう!集まろう!よく知らないサークルネタ!うぇい!
月1ぐらいで飲み会が開催され、かり出される。
先輩にとっては奥さんとお出かけ、親友と会える、サークル仲間と騒げる、後輩をかわいがれる(?)といいことづくめなのかもしれないが、俺には何のメリットも無い。
なぜ、そこに気付かないのか。なぜ、奥さんは注意しないのか。
誘いを断ってみたり、ドタキャンしてみたり、途中で帰ってみたり、いろいろやったが、
最近じゃあ「彼女をつれてこい、俺くんと彼女の予定に合わせるから今度幹事やれ」と言われる。
もう嫌だ。かといって先輩を傷つけたいわけじゃない。気まずくなりたいわけじゃない。
俺はただ先輩ほどこの集まりに熱意がないだけなんだ。嫌いじゃない、でもここまで頑張って集まりたい気持ちは俺には無いんだ。
誰か助けてくれ。
俺は嘘をついた。ほんとは1年前からじゃない。3年前だ。
もう、手遅れだ。へらへら相手してた俺が悪いんだ。
3年も付き合ってアウェイってお前がコミュ障キチガイなだけじゃん。