2016-04-22

彼女は私にとって神さまだった。

高校生ときに知り合ってから彼女はずっと、私の中の一番だった。彼女がいれば他の人がいてもいなくてもどうでもいいというくらい、大きな存在だった。彼女の聞く音楽を聴いて、彼女お気に入り洋服屋に通った。でも、決して同じものを身につけることはしなかった。ただ眺めるだけで満足だった。だって彼女と私は違いすぎる。彼女は神さまで、私は彼女に近づくことすらできないと思っていたから。同じものなんて身につけたら彼女がただの人間になってしまう。普通の女である私と同じになってしまう。私は自分彼女区別し続けた。

好きな人特別なままでいてほしい。それはゆがんだ感情なのだろうか。

大学生になった彼女東京引っ越し、私とは離れ離れになった。高校時代はいつも一緒にいた二人なのに、彼女の中で私の存在が薄れていくのがこわくて、私以外の人が彼女の心の大半を占めてしまうのが嫌で嫌で仕方なくて苦しくて、連絡をとらなくなった。

去年、久しぶりに連絡をとった。彼氏ができたらしい。私は、悲しくて悲しくて、また苦しくなった。その場ではおめでとうって言ったけど、彼氏が憎くてたまらなかった。彼女のこと、たくさん知ってるんだろうな。一緒に寝たり、出かけたり、彼女がいまどんな髪の色をしているのか、長いのか短いのかも知らない私とは違うんだ。

なんでだろう。私は彼女のことをこんなに…そう思ったところで、自分気持ちがよくわからなくなった。神さまみたいに思うということは、好きってことなのだろうか?私は彼女人間だと認めることから逃げて、知らないうちに苦しめていたのかもしれない。

好きなのか憎いのかよくわからないのだ。初めは憧れの存在で、すごく好きで、いろんな影響を受けて、毎日一緒に遊んだ

彼女は私にとってなんだったのだろう。他人から彼女の話を聞くと、胸が痛い。向き合えない自分に気づかされるから。苦しい。彼女のことが頭から離れない。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん