行きつけのバー。40越えだったら昔に憧れた人は多いと思う。
俺は学生時代や社会人になりたての頃に行きつけのバーが欲しいなーと思ったけど、なかなか巡り会えなかった。キムタクのドラマなどに出てくるような、仕事帰りにふらりと寄ったら性別も所属も違うけど、なんとなくイケてる人たちが集うバー。イケてるマスターがいて、集う人たちは恋人にはならないけど友人というよりもすこーしだけ濃密な、人生相談したり互いに助け合ったり励ましあったりする、そんな集いの場。気軽に立ち寄って、軽く飲んだりしたりする場が欲しかった。薄ぼんやりとした、けど、なんとなくの憧れのとしての仲間の場が欲しかった。
社会人になって十余年。一時期はダーツバーがそんな場になりそうだった。たぶん2004年前後だと思う。けど、そんなこともつかの間、その後に仕事が忙しくなって、その後にダーツブームが廃れて、ダーツバーには仲間が集まらなくなった。そして行きつけのダーツバーは潰れてなくなった。
そんな俺もアラフォーになって、今後、俺の人生ではそんな集いの場は無いのかな、と思ってた。ところが、最近、それに近いのができた。週末とかに、今日飲むやついる?って気軽に聞いたら誰かが反応して、数時間に自由にユルい飲み会が始まる。それはイングレスを通じて知り合った。昔に自分が思い描いたようなオシャレなバーやイケてる人々ばかりでないけど、いろいろと違う人たちと知りあえて、気を使わなくて背伸びしなくていい。自分が思い描いた「行きつけのバー」ものとは明らかに違う、おっさん濃度の高い集まりだ。
けど、ふと思い返してみると、リアルな利害関係から解放されたユルい繋がりが欲しかったんだなあと思う。
こんな感じで、いつまで繋がっていられるんだろうな。今後も続くといいな。