2016-04-13

日本映画レベルが低下したのは映画業界に頭の悪い人材が多くなったか

黒澤や小津、今村など世界的に評価されてる映画人が活躍していた時代映画業界大卒しか入れなかった。しかもその当時は今のようにボンクラでも大学生になるような時代でなく、大学に行けるのは本当のエリートだった。

社会警鐘を鳴らし、見た後も議論が湧き、この社会に生きる者としてカタルシスを感じさせる体験こそが映画醍醐味」と多くの人はいう。そういった、観る側も「考える行為」を必要とし、議論を交わす行為自体一種の娯楽として捉えられる文化レベル人間を満足させるものがより価値の高い映画ということになる。

観る側に一定素養必要とさせるような社会的意義を持った作品作りができるのは、「マズローの欲求5段階説」の精神的欲求を満たそうとする生活レベルに達したエリート層。「貧すれば鈍する」のことわざ通り貧乏人は即物的な欲求に走り、ジェットコースターのような低レベル表現で満足し、議論を湧き起こすような表現理解できない。

スター・ウォーズ」も「第9地区」も「ダークナイト」もSF世界を描きたいだけの即物的な映画ならヒットはしなかった。SFの姿を借りつつ根底には「田舎若者葛藤希望」、「格差社会」、「悪とは、人間とは何か」というテーマがあり、だからこそ観客はカタルシスを感じ、感動する。

社会的意義のカケラもない商業主義に染まりきった意識の低い連中が、カネ儲けのために過去のヒット作のカッコよさ、スピード感キャラの表面的なエッセンスのみをかすめ取ってストーリーを後付けするような本末転倒映画制作をして感動する作品が出来上がる訳がない。

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