2016-03-20

広瀬すず

今日は三月で去る人を個人的に送ってきた。カウンターで三人で飲んだ。去る人は一番右。私は一番左。

私の隣りに若い女性二人がやってきた。狭い店内なので自然と話が聞こえてくる。高校の思い出話を主にしているようだ。同級生なのだろう。

しばらく経ったら、いきなり女の一人が「広瀬すずって不細工じゃね?」と高らかに宣言した。

相手もこれには相当に困ったようで、同意しつつも、「うーんそうかな~」と上手いことかわしていた。

広瀬すず不細工だしCMキモイ性格も悪いうわさがある。広瀬すずはクソ! 姉も同等! と女性は続けて宣言

隣りの女性が本当にかわし方が上手くて「確かに性格が悪いって聴くよね」という種類の同意を繰り返していた。男女同権が叫ばれて久しいが、このかわし方をできる男性はなかなかいないだろう。

ここで私は即座に女性の顔を見たくなってしまった。こんなこと増田しか書けない。じゃ、お前の顔はどの程度なのか? と端的に思ったわけだ(あとでこっそり見たら、ちょっと懐かしいけど「馬姉さん」みたいな顔でした)。お前そんなことよく宣言できるな、と思いながら、それどころではないと思いなおして送別会精神を集中した。俺は大学ジェンダーを学んだんだ。頭の中で止めるテクニック人文科学に学んだんだ。隣りの女の突拍子もない宣言に流される俺ではない。

去る人は手に障害があるんだけど、帰り際その女がそれをガン見してきた。お前は20数年生きてきて障害者見るのがそんなに珍しいのか? やっぱ女ってくそわ! じゃねーわ。その、その日その居酒屋の隣りに座ったそのクソ女がクソ。個人においてクソ。全宇宙の、より広い女だとか若者だとかそういうカテゴリーじゃなくて、その女の有する存在の諸要素が、その女のオリジナル・唯一性を以て糞。死ね

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