2016-03-20

英語が学ばれない、誰でも分かる簡単な理由(ヒントは水曜日)。

もちろん様々な理由があるけれど、手軽に説明できる例として、私は「水曜日」を挙げている。英語で書いてみようか。

WEDNESDAY

さあ、読んでみよう。……うぇどねすでい?

不正解、「うぇんずでい」だ。

WE「D」N「E」SDAY 

括弧の部分は“発音しない”。

なぜ発音しないアルファベットを書くのか、発音する「E」と発音しない「E」の違いとは。法則性があるのか。大半の人が経験したであろう“躓き”だ。ほとんどの人は、この「水曜日」で英語を学ぶことに対して精神障壁が出来る。

何かを学ぶ際、例えば算数だと方式だとか、いわゆる“パターン”を見出すよな。「1+1=2」を学んだ際、それとは別に「2+2=4」とかを学ぶ必要はない。だって、足し算を覚えればできるんだから

言語も同じで、読み方や書き方に法則性を見出せば、その単語のものを知らなくても大抵は読めたりする。その単語意味を学ぶだけでいい。つまりアルファベットの書き方と読み方を覚えれば、それを組み合わせた単語も読めるはずだ。と思った矢先に「水曜日」というよく使いそうな単語で「発音しないアルファベットがある」、更に「法則性もない」という“例外”をぶち込んでくる。

この“例外”の厄介なところは、「発音しないアルファベット存在する」ということだけしか学べないところだ。法則性がなく、本当の意味で“例外なのだ。なのでその都度、「発音しないアルファベット存在する単語」の読み書き(そしてその単語もつ意味も含めて)覚えないといけない。平面な道に一部だけ凹凸があるような、これら“例外”は学ぶ側に負担を与える。

この後も、「BERRY」などで「なぜ『R』が2ついるんだ?」となる。そして「BURY」という綴りが違うのに発音が全く同じ単語が登場し、「なぜ同じ発音なんだ」、「なぜ『BURY』の方は『R』が一個だけなんだ」、「こんなことになるなら、『無発音』という概念いらないだろ」と激昂するのは誰もが通る道だろう。

次点では、「MAN」の複数形が「MEN」、「複数形だけど単数形と同じ綴り」という単語などの登場が共感できるところだろうか。

もう分かっただろう。英語が学ばれにくい理由単純明快言語として洗練されていないからだ。つまり覚えにくい。

なにせ英語は様々な国の言語がもとになっており、いわばキメラ生命体。それで洗練されていたとしたら奇跡というほかない。そして、英語特にそれが顕著なだけで、ほとんどの国の言語はそこまで洗練されていない。

もちろん、日本語だってお世辞にも洗練されているとはいえない。けれど、私たち日本に住んでいる人はそれを日常で使っているから、多少の違和は受け入れられる。更にいえば世界共通語ではないから別に洗練されていなくてもいい。別の国の人に無理して学んで貰う必要がないのだから

ちなみに、上記の例は本国の人がしていた話を参考にした。つまり英語に慣れ親しんでいる人ですら、不満の多い言語ということだ。本国の人ですら不満の出る言語を、他国の人がうまく学べないからといって、個人の問題で片付けてしまうのは間違っていると私は考える。

英語世界共通語にしなければいいのか、という話ではない。英語は洗練されていない。だから覚えにくい。という前提を共通認識にしようという話だ。それを踏まえたとき、今の「英語勉強のさせ方」ももう少し最適化されていくのではないだろうか、というのが私の淡い期待だ。

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