2016-03-17

借金地獄に陥った人が縋るべき、たった1つの場所

結論から述べる。

以上である

ちなみに平日10:00-12:40、14:00-16:00まで電話が繋がる。

会社の昼休みにこっそり電話をしてカウンセリング予約を取り、

有給を使って新宿御苑にあるカウンセリングセンターに行くのがいいだろう。

多重債務状態にある人は、この記事を読んだその日か次の日にでも連絡を入れよう。

↓↓ 以下、その理由蛇足。 ↓↓

まずここはどういう所なのか

ざっくり言うと、「任意整理債権整理)のお手伝いをしますよ」という場所である

借金地獄に陥る経緯をヒアリングする「カウンセラー」と、

任意整理が可能か判断し、可能であれば実際に交渉のテーブルに付く「弁護士」。

この両名と共にカウンセリングルーム相談し、借金をどうにかしようという場所だ。

何故ここがいいのか

理由はいくつかあるが、その内大きな理由を順に述べていく。

依頼金・成功報酬金を一切受け取らない

多重債務などで任意整理検討した事がある人なら、これだけで目を疑うだろう。

ピンと来ない人向けに、まずは任意整理の流れについて説明する。

任意整理は、弁護士が各クレジット・ローン会社に「交渉」を提案する。

「必ずこの人に毎月これだけ返済させるので、利息はまけてもらえませんか」と頼み込むのだ。

当然だが、利息はクレジット・ローン会社の「利益」だ。

それをカットしろというのだから、交渉は3ヶ月~6ヶ月にも及ぶことになる。

ポイントとして、この間依頼者は「支払い義務が発生しなくなる」。

借りている身にも関わらず、しばらくの間借金返済を行わなくてよくなるのだ。

で、この間にどこの事務所も「依頼金」「成功報酬金」を積み立て支払いするように言ってくる。

用は、借金を払わないでいい間に弁護士費用分割支払いするシステムなのだ

交渉が終わると、利息がゼロになった分の借金返済が始まる。

その頃には弁護士費用も支払い終わってるので、あとは自分で頑張って借金返してね。

……というのが通例のシステム

この、分割で支払う「依頼金」「成功報酬金」を、紹介した協会は「 い り ま せ ん 」と断ってくる。

その間、浮いたお金を貯蓄に回したり、滞納していた公共料金の支払いに使ったり、

家賃の高すぎる家に住んでた人は引越し費用に当てることもできるのだ。

これだけでも、とんでもないメリットと居える。

何故受け取らないのか?

物凄く乱暴に、ざっくりと言うと、「ヤミ金に手を出して欲しくないから」。

ヤミ金からお金を借りればどうなるかは言うまでもないし、法外な利息が所謂「ヤ」の付く人たちの資金になってしまう。

それを防ぐために、というか防げるというのなら無料任意整理してやんよ!という趣旨である

勿論完全なボランティアではなく、きちんと賛助会員が存在する。

そこから援助資金を預かり、そのお金任意整理の依頼金だとか成功報酬金だとかの分を賄っているのだ。

次に、第二のメリットであり、デメリットを紹介する。

カウンセラーによる、家計簿支援が受けられる

これはどういうことか。

カンセリングに訪れ、話がまとまり任意整理を行う方針が固まると、協会独自の「家計簿」が渡される。

そしてこれを次回までにしっかり埋めて提出するよう求められるのだ。

これができないと、任意整理は行えない。

これはどうしてか。

それは、任意整理最大のリスク、「2回滞納」を防ぐためだ。

二回滞納するとどうなるか

任意整理は通常、3~5年かけて返済を行う。

この3~5年の間に「2回」滞納を行うと、どうなるか。

一括請求される。

もう一度言う。

一括請求される。

そう、一括請求されてしまうのだ。

返済残額が100万だろうが500万だろうが残っていようが、2回滞納した時点で問答無用で一括請求される。

何故そうなるのか。

先ほど弁護士が「交渉」したと言ったが、この「交渉」のルールによるものだ。

「利息をまけて欲しい。3~5年で必ず返済させる。2回滞納したらもう一括請求しちゃっていいよ」

こういう交渉が基本なのだ

この条件でようやく、「まあ毎月キッチリ払ってくれるのなら…」と交渉に応じてくれる。

ここまでに長くて半年かかるのだから弁護士さんには頭が上がらない。

さて話を戻そう。

ただ任意整理をするだけでは、「対処療法」でしかないのだ。

本来であれば、「そもそも何故こんな借金地獄になったのか?」という所から改善していかねばならない。

そこで、家計簿と、カウンセラーさんの出番である

2ヶ月に一度休みを確保しなければならないというメリットデメリット

次のカウンセリング時に、家計簿を見せ、「削れる所」「増やせる所」を見極めていく。

無理のない、かつ質素生活ができる絶妙家計簿バランス修正したあと、また同じように家計簿を渡される。

次回カウンセリング時に改善できているか確認し、出来ていれば更なる改善、そうでなければまた原因追及。

この流れを繰り返して、「毎月確実に返済できる額はいくらか」「そもそも任意整理したとして返済できるのか」

この二つを確認していくのだ。

ペースにして2ヶ月に一度、これが半年ほど続く。

しかしこの協会、土日祝や平日の夜はお休みである

なので、有給を取得しなければならない。2月に1度のペースでだ。

これは結構大きい。会社人間からも不信がられるだろうし、出世にも影響するかもしれない。

それが嫌なら家計簿管理自分でなんとかして、有料のア○ィーレ事務所とかに行くといいだろう。

わたしは全力で断って有給を取りまくったが。

家計簿に直接意見してくれるアドバイザーまで無料相談にのってくれる。

これほどにない機会をタダで提供してくれている。

有給の取り辛い会社だと厳しいかもしれないが、なんとか頑張って欲しい。

最後に、絶対にやってはいけないこと

まとめローンに手を出すな

問題先延ばしにしてるだけだから

ヤミ金に手を出すな

法外な金利とヤバすぎる取立てで精神的におかしくなる。

ローンが10万越えても、なおカードを使う

いかなる理由があっても10万超えた時点でここに相談しろ

リボ払い

金銭感覚死ぬ。「一度だけ」で二度と戻れなくなる。

一人で抱え込むな

借金相談はし辛いし、情報が少ない。だからこそ。一人で抱え込むな。

人生再生の、健闘を祈る。

オマケ

……この協会存在、初めて知った人も多いのではないだろうか?

それもそのはず、この協会を知ったきっかけの約半数が「消費者金融センターに勧められて」というものだ。

その位この協会の知名度は低い。

というか○○事務所とか○○相談室とかがでしゃばって隠れてしまってる状態だ。

ここに「多重債務者のためのクレジットカウンセリングこの一年間」というPDFがあるが、

4ページ目曰く、この協会存在をググって見つけ出したのは3割にも満たない。

http://www.jcco.or.jp/business/publications.html

初めて聞く名前で、しかも全て無料で交渉してくれる。

これだけで警戒心を抱く人も多いだろう。

が、本当に恐ろしく知名度が低いだけで、昭和62年から存続する組織なので安心して連絡して欲しい。

私自身、偶然ここを知るまでは遺書の用意をしていた程に追い詰められていた。

こちらで貯金計画も兼ねた「ライフプラン表」というものを頂けるのだが、この時涙腺が緩んでしまった。

子供」「マイホーム」「老後」。そういう言葉にいちいち涙腺がくすぐられた。

不思議な感じです、明日のことしか考えられなかったのに」とごまかして笑ってると、

カウンセラーさんも笑って「これから人生のこと、一緒に考えていきましょうね」と答えてくれた。

泣いた。わんわんと泣いた。

私の場合、毒親との決別のため単身上京したものの、家計管理が上手く出来ず、その果ての借金地獄だった。

そのつまらない身の丈も親身に聞いてくれたこの協会は、信じていい場所だと、そう思っている。)

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