2016-03-11

生きるのが怖い

死ぬのが怖い、という話はよく目にするんだけど。

私はむしろ、生きるのが怖い。

  

もちろん、自殺する気はさらさら無くて。

高いところに登って、ここで足を滑らせて落ちるかも、とかいう恐怖もわかる。

刃物を向けられて、痛みを想像して怖いという思いもわかる。

  

でも、ちょっと体調わるかったり、体に妙な”しこり”があったりして、

もしかして、不治の病かも??」とか思うと、それはそれでホッとしたりする。

  

平均寿命までのはるか数十年…それを想像するのが怖いのだ。

  

受動的に過ごせたのは、未成年位置づけられる、わず20年足らず。

その後の60年は、自ら推測/決断し、結果をフィードバックしながら能動的に生き抜かねばならない。

肉体的なピークの20代をとうに過ぎた私は、下降していく身体能力と対にして、身に付けたスキル人的資源で肉体的下降直線を補填し、

このはるか数十年を生き抜かねばならないのだ。

  

年金破錠すると言われている私らの世代、65歳で定年して15年余りの余生を悠々自適に過ごせると思うのは楽観的過ぎる。

医療技術が発達して、さら寿命が伸びようもんなら、目も当てられない。

怖い。

  

不謹慎、という意味もわかっているんだけど。

末期がんで、もって一年かいう話を聞くと、「逃げ切れるな、いいなぁ」とほのかに思う。

それを口に出来ないのが、辛い。

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