ちょうど先月頃に失恋をした。付き合っていたわけでもない。ただの友達関係の異性で「今は誰とも付き合うつもりがない」からと言って振られた。
彼も気を使ってか、連絡をしなくなって「ああ、このまま友達関係ですらなくなるのかな」なんて思ったけど、そもそも友達関係を壊したのは私だから、被害者面するのもおかしな話で。
失恋したからって落ち込んだままじゃいけないと、趣味に没頭した一か月を過ごしてきた。忘れたつもりでいた。彼のことを思い出す頻度も減ったし、今なら友達として堂々と付き合えるとさえ思えた。
だけど勘違いだったみたい。
インフルエンザになって、彼が久々に連絡してきてくれて、また彼ばかりになった。
病気だから優しくしてくれるだけだとわかっていても、甘んじてしまう。期待はしないけど、少しだけ切ない。
やっぱり、私は彼のことが好きなんだと改めて思った。
同時に、彼と話すことすら私にとって苦痛になってしまっていたことにも気が付いた。
失恋だけじゃなく、私の被害妄想でもなく本当に、友達関係すら危ういことを知った。
「だけど、君と俺の関係はそんなことで完全に切れたりはしないでしょ? また君に彼氏ができた頃、ちゃんと前みたいな友達に戻れるよ」
その言葉が、優しいけど痛い。
残酷なことを言っている自覚は彼にもあるらしい。だから謝ってくれた。
今のわたしにとって、彼以上の人なんて考えられない、だけど、いくら熱っぽい頭でもそんなこと言えるわけがない。
「俺なんていい人でもないよ」
失恋がこんなに悲しいことだと思っていなかった。彼を失ってしまうことが怖い。彼を好きな恋心を失うことが怖い。だけど、この感情は身勝手で無駄で邪魔なことくらい知っている。
今のこの感情を持っていたって、実ることはない。ただ私の手の内で腐らせてしまうだけだ。
じゃあ、私から捨ててしまったほうが楽なのかな。将来訪れるかわからない友達関係になんて期待せずに、全部捨てちゃったほうがいいのかな。
……正解なんてわかんないから、酒でも飲んでまたわすれよう。熱も下がったし。
まさかの2月号(いろいろな意味で)。 http://anond.hatelabo.jp/20160202122127 香りの記憶 香りとかメロディとか、言語化しにくい感覚と記憶が結びつくと、その記憶が掘り起こされたときよ...