2016-02-06

「反○○」の3つの位相

国とか民族とかに対する、反○○、ってすっごく便利なレッテルだけど、いくつもの位相が混在している気がしていて。

1.差別主義位相

これはダメだよね。「○○人は劣っている」「○○人を追い出さなければ」なんてーのはもう、アウトだよね。このレベルの「反○○」は逝っていい。政治的死ね

2.商売敵の位相

まあ、商売敵としての節度を守れるのなら、この「反○○」は別にいいんじゃないかな。「○○国の経済最近伸びているから、シェアを奪われないように××の施策を講じよう」「○○国の軍事力が近年増強されている。わが国もこれに対応して軍事力を強化しよう」ってのは言葉を置き換えてやれば別に普通企業もやってることでしょ。「反○○」というか「○○に対抗して」だよね。これは別に問題ない。対○○協調主義者から批判は浴びるだろうけど、それは経営戦略方向性をめぐる批判であって倫理的非難じゃない。

3.人権問題位相

○○国政府表現の自由を奪ってるとか、国内少数民族弾圧してるとか、戦時中犯罪について頬かむりしているとか、敵対者収容所に放り込んでるとか、そういう事例に関しては積極的に「反○○国(政府)」の態度を取るべきだろう。なによりも倫理的要請として。

問題はこの2&3と1をごたまぜにして主張するひとが一定数いることで。○○国政府人権侵害糾弾するのと同じ口で○○人への差別発言を撒き散らしたりする連中は、まあその、枚挙に暇がないというか。そういうのはほんとどうしようもないんでさっさと滅んでほしい。

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