仕事ができる人がどうたらって話は沢山聞くけど、下手な人の話ってあんまりしない。
なので、今まで色々な人を見てきて感じたこの人は仕事できないなって思う人の共通点を書こうと思う。
それは、とにかく仕事の中断が下手ということ。言い換えると中断した仕事の始め直しにものすごく無駄が多い。
よく言われるのは人間はマルチタスクなんて無理ということ。仕事ができる人でさえ無理と言われているのに、対して仕事ができもしないくせに同時に色々な仕事をしたがる人は多い。
処理しきれない程の仕事を溜め込んでいるのはわかる。次から次へと案件が降ってくるというのもわかる。でもそれで、結局全部の仕事が疎かになっていたら意味なくない?
例えば本を読むときに栞を使うはずだ。
それによってすぐに目的のページを開くことができ、どこまで読んだかが一目瞭然になる。
栞がなければ感覚的にページ数を思い出しながら、記憶を頼りに読み終わった行を探すことになる。
当然、そのページを探すという時間自体が無駄になるというわけだ。
仕事の中断が下手な人は、いわば栞を使わずに何冊も本を同時に読もうとしている人と同じ状態だ。
自分の仕事がどこまで進んだか、どこで中断したかを感覚的にしか捉えていないから、再始動に時間が掛かるし抜けも多くなる。
それどころか仕事自体を忘れてしまうのも、ほとんどがこうした類の人間だ。
世の中にはTODOリストやリマインダーなど、その問題を解決する様々なテクノロジーが溢れている。
それに頼ることでほとんどの場合が解決できるが、そうした人間たちは当然そういったものに頼ろうとしない。
大体の場合、使っている時間がないだのそもそも必要ないだのといった言い訳が返ってくる。
その時点で仕事ができる人間になることを諦めているのだからもうそれ以上は何も言わない。
ただ、もし自分がそれ以上仕事ができるようになりたいと望んでいながら、その解決方法がわからないでいるなら小さなヒントになる情報を提供することができる。
そもそもTODOリストをうまく使いこなすにはちょっとしたコツが必要だ。
それは、常に行動の中心にTODOリストを確認するためのアクションを用意することだ。
なぜならTODOリストの使い方が下手な人間は、リストを確認する習慣を身に付けられないからだ。
実を言うと自分もTODOリストの使い方が下手な類の人間でもある。
せっかくまとめても内容を確認する習慣が身につかないのだからまとめるだけ時間が無駄と感じてしまうのだ。
そこで、とにかく何かしなくてはいけないことを見つけたら小さなメモに書き出すことにした。
何かしらの仕事を処理しながらでも、枝分かれするように仕事が発生することもある。
そうした時にその都度仕事を中断していては、再始動の為の時間ばかりが無駄になってします。
だから極力中断を減らすために、まずは思いついたことや発生した仕事は「何をすべきか」をメモにしておくのだ。
そうしたら、今度はそれを今やっている仕事に使う書類や道具に貼っておくのだ。
(よくパソコンのモニタ周りが付箋だらけの人間がいるが、それではすぐに風景化してしまうために意味が無いのだ。)
そうすることによって、今の仕事が片付いた時に、そのメモを手にすることができる。
逆に、今やっている仕事を中断しなくてはならない時は、再始動するときに何から始めればよいかをメモにするのだ。
そうすることで、スムーズに元の仕事に戻れるようになるというわけだ。
始めに言った通り、少なくとも私のような人間にはマルチタスクは無理なのだ。
バカボンのパパみたいな文章なのだ