入社して半年の女の子が心臓発作で亡くなった。
わたしにとって、はじめての部下だったのでものすごくショックを受けた。
次の日にお葬式に人事部長と行った。
彼は50代後半のくたくたのおじさんである。
帰り道、その彼がぼそっと、
「こうなるなら雇わなきゃよかったなぁ……」
といったので、思わず胸ぐらを掴んだ。
「ッ!!、どういう意味ですか?
香典がそんなにもったいないですか!?」
普段温厚な私もプッツン切れてしまった。
しかし、部長はいたって冷静に
「人生の最後ぐらい、うちみたいなきつい会社じゃなく、
本当にやりたい仕事をやれればよかったのにな。と思ったのでな。」
と言ったので
「思わず失礼しました。ごめんなさい」と全力であやまり、ゆるして貰えた。
ふと隣の部長を見ると泣いていた。
そういう私も泣いていた。
彼女は常々プロブロガーになりたいと言っていたことを思い出したからである。
Permalink | 記事への反応(2) | 14:52
ツイートシェア
2016年オチが秀逸大賞ノミネート作品
最高じゃないか!!