2016-01-15

冗談が通じない人

少し前の話だけど、職場の先輩に好かれたことがあった。

私の会社バレンタインのやり取りが禁止なんだけど、うちの愚弟がツイッターRT数分チョコを買うとかいうのをやって家に大量にチョコレートが余っていたものから上司事情説明して、私だけチョコレートを配るのを許してもらった。

その先輩にはキットカットをあげた。そしたら、お返しは何がいい?と聞かれた。

正直何にもいらなかったから、適当冗談で、じゃあ4℃ネックレス(笑)と答えた。

まさか本気にするとは思わなかった。

でも、ホワイトデーにその先輩から本当に4℃ネックレスを貰った。

職場の他の人たちから頂いたものはチー鱈やジュースだったのに、1人だけ4℃ネックレスだった。石ついてるやつ。

もちろん受け取りは拒否したけど、せっかく買ったんだから〜と言われて結局受け取ることになった。

頭の悪い私は、先輩はお金のかかるジョークをやってみせたんだと思っていた。

こんなジョークのために、数万円ポンと出せるんだ、かっこいい〜、と思った。

かばか。

それからしばらく経って、私の誕生日が近づいてきた。

その頃には私は先輩から好意に気づいていたし、それも満更でもなかった。

そして例によって誕生日前の休日デートに誘われた。二つ返事でOKした。

何が食べたい?と聞かれたので、中華がいいです!満漢全席とか(笑)と答えた。

中華が食べたいというのは本気で、満漢全席は当たり前だが冗談だ。

冗談だったのだ。

私はおいしい水餃子さえ食べられればよかったのだ。

当日、中華料理屋にて、私と先輩の目の前には5人前程の満漢全席が広がっていた。

めまいがした。

先輩はわたしの隣でにこにこと笑っていたような気がする。

詳しくは知らないけど、たぶん、満漢全席複数人いないと注文できないメニューで、先輩はその人数分注文したのだと思う。実際には2人しかいないのに。

もちろん食べきれるわけもなく、7割ほど残した。がんばった方だと思う。本当に美味しかたからこそ、残すのが心苦しかった。

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