2016-01-10

http://anond.hatelabo.jp/20160110000351

物事を大づかみにする能力と、細かいことを積み上げる能力は、頭の使い所が違うなーとは確かに思う。増田の言い方を借りれば、「大事」を見られる人は前者の頭の使い方をしており、「小事」にこだわる人は後者の頭の使い方をしていると思う。それだけのことで、実は両者の頭のスペックにはそれほど大きな差が無いんじゃないかな。

脳があらかじめどちらかに特化していたのでその分野で勝負するか、あるいは、どちらかに特化して発達させることでようやく人並み以上のパフォーマンスを発揮できるようにチューニングたかして、どちらか「だけ」はようやくお金を貰って仕事できるレベルに引き上げる、というのは戦略としてアリだとは思う。強みで勝負するという奴だ。そして、その意味で意外と見落としがちなのが、あえて「両者の調整」向けに頭を特化して、一見「どちらも」できそうに見えるようにチューニングするという戦略だ。こういう人は、他の二通りのタイプと頭のスペックは同じくらいなのに「どちらもできる」人に見えるので、信頼を得て出世やすい。増田上司も、実はそういうタイプなんじゃなかろうか。

だが、本当はそういう人は「どちらもさほどできない人」であったりする。もちろん、その人の性格が良かったり部下に恵まれたりすると、「小事型・大事型のよさを組み合わせ、力を発揮するチーム」を作れる可能性もあるから、こういうタイプ上司に向いているというのもあながり間違いではないかもしれない。もともと上司仕事するのが仕事ではなく、仕事させるのが仕事だと言われてたしな(今は自分仕事バリバリやるリーダーが主流と言われるけど)。そういうチームは、確かに小事型のみ・大事型のみのチームよりも結果を出す可能性がある。

だが、多くの場合、そういう幸せなことは起こりにくい。それよりありがちなのが、根本的に自分に自信がないこの手の上司自分の部下にマウンティングを仕掛けて、小事型の部下にはいかに自分視野が広いかを偉そうに説き、大事型の部下に対してはその細かいミスをこきおろす、そして蔭で「仕事できねーくせに」と陰口をたたかれる、みたいな現象だ。そして、立派で凡俗なクソ上司ダメチームの一丁上がり、ってわけだ。誰も幸せにならないケース。

まあ、増田も今はクソ上司のどうしようもない振りに華麗にスルー決めながら、将来自分がそうならないよういろいろ考えてみるのがいいんじゃないか。クソ上司だって最初からクソ上司になりたかったワケじゃなく、ただスペックが不足なのに変に攻略本見たようなマニアックなステ振りして失敗してるだけのことなのかもしれないんだから

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