2016-01-08

増田たちが乗った飛行機が墜落した

 増田たちに残された食料は水四リットルキットカット七袋、カロリーメイト三箱。

 周囲は無人の荒野が広がっている。最寄りの街までの距離は百キロ

 ある増田は言った。「増田はみな等価値だ。食料をみんなで平等に分配しよう」

 別の増田は言った。「強いものが生き残るべきだ。暴力で勝ったやつが総取りにすべきだ」

 また別の増田が言った。「あのさー、俺最高三百ブクマ稼いだことあるんやけど? 他にこのクラス記事書いたやついる? いないでしょ?」

 最初増田が言った。「いやいやいや、ないっしょ。三百ぽっちとか。何? 増田記事書いたら普通それくらい行くって。っていうか俺だったら今からそのへんでブログたちあげても500は楽勝でいくし」

 親の脛をかじってる増田が言った。「は?だったら今すぐやってみせてくださいー五百ブクマ記事見せてくださいー」

 それとはまた別の増田が言った。「やめてよ! おれたちは増田同士……みんな実名ないし固有のハンドルネームでやっていけない弱者ばかりじゃないか! なんで、そんなつまらないことで争うんだ! こんな食料、こうだ!」

 七番目の増田が叫んだ。「ああっ! 水をキットカットぶっかけて燃やし始めたぞこいつ!」

 神に憎まれ増田唖然とした。「なんてことだ……」

 増田を殺すしか無いと考えている増田は言った。「こいつもう殺すしかない」

 名探偵増田推理した。「ん? いくらなんでも火の勢い強くない? 待てよこの水……ペロ ! これは水じゃない""ガソリン""だっ!!」

 最後から二番目の増田が言った。「なんだって!? おれたちは騙されていたのか……」

 あの増田は言った。「増田だと思ってバカにしやがってサバカリ―め……」

 常に無限からマイナス一番目の増田は言った。「しかしこの増田のおかげで結果的におれたちは助かったわけだ」

 そしてまた別の増田が言った。「やったな! ようし、みんなであの英雄増田胴上げだ!

 増田たちは英雄増田胴上げした。「「「わっしょい!! わっしょい!! わっしょい!!」」」

 その瞬間、核融合によって放たれた高速中性子ウラン合金製のタンパーに到達し、核分裂を開始させた。

 このプロセス最後にケーシングは完全に消滅し、核爆発となる――そう、そこは北朝鮮水爆実験場だったのだ。

 地球を三周半する衝撃波を喰らい、増田たちは全員吹き飛んだ。

 彼らが存在した痕跡は、一片も地上に残らなかったのである



お母さん「――そうして、はてな村民たちはいつまでもけまらしく暮らしましたとさ。おしまい

子ども「おかあさん、おかあさん、それから増田たちはどうなったの?」

お母さん「ふふ、身体も名前も焼尽された増田たちだったけれど、その意地汚い思念だけは残った。それらがよりあつまって、今の匿名ダイアリーが成立したそうよ」

子ども「ふーん、そうなんだー。お母さん、決めたよ、ぼくも大きくなったら増田になる!」

お母さん「あらあら

おしまい

 

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