2015-12-03

失恋して3ヶ月が経った

半年付き合った彼氏にフラれた。「好きな人ができたから別れてほしい」と言われた。

思えば予兆はやまほどあったのだけれど、鈍感すぎて当日話を切り出されるまでまったく気づかなかった。

一瞬ドッキリかとも思ったが、相手は真剣であったし、半同棲をしていたところ、合鍵とか、置いてある私の荷物の話をされたし、本当だった。

帰宅してから「対面では同意しちゃったけど、もう少し考えさせてくれない?」とLINEしようとも考えたけど、

心が離れちゃった以上余計事態をこじらせるだけなのも予感されたし、やめておいた。

同意撤回するのはやめておいたのだけれど、結局「今までありがとう」で終わらせればいいもの

「これからも連絡させてほしいし友達でいてほしい」みたいなことをくどくど書いたLINEを送って既読スルーされてしまった。

しかしたらブロックされている可能性もあったけど、怖くてチェックできなかった。

共通の友人数人に別れたことを報告し、とにかくその日は寝た。

いや、寝れなかったので、「復縁」で検索しまくった。

発言小町の有料会員になるのは踏みとどまった。

その後の1週間は、季節外れのインフルエンザだと嘘をついて会社を休む羽目になった。

実際過去インフルエンザになったときよりも体調は悪くて、

何も考えられないし、何も食べられないし、風呂に入るのもやっとだし、

つの間にか発熱もしてるし寒気もあるし、とりあえず目と指だけしか動かせなくて、

心配してくれた友人たちに「私がこうしていれば〜」みたいな、

今更言ってもしかたない内容のLINEをえんえんと送っていた。

2,3人の友人からすすめられてぐっどうぃる博士の『あきらめられない彼を手に入れる恋愛の極意』

かいう本を読んだ。簡単にいうと「あきらめろ」という内容だった。

でもなんとなく呼吸ができる気がして、この週は復縁本を5冊くらい読んだ。

2週目からは相手に連絡したくてたまらなくなり、しかブロックされているのが確定してしまうのが怖すぎて、

だったらいっそ相手宅に行ったほうがいいのではないか、荷物もあるし、みたいな思考支配されてきた。

しかし、さすがにヤバイのは頭でわかっていたので、会社をはやめに出て、なんかスピリチュアル好きの友人に連絡して

「今から占いに連れてってもらえない?」とお願いして、1回10000円くらいの占いに行った。

なんか知らないけどオーラとかハイヤーセルフとかをリーディングしてもらって、

今回の件について総合すると「ムダな恋愛ではなかった」というお言葉をもらい、

なんとか会社仕事をできるようになった。

24歳になるまで知らなかったけど、人ってマジで弱るとスピリチュアルにハマるんだな……。今なら10万円の壺までなら買うと思った。

そしてそれは別に宇宙神秘を信じてるからじゃなくて「とにかく人に話を聞いてほしいから

「何でもいいけど、何か泥沼から抜け出せるアイデアがほしい」なんだなって知った。

ハマりすぎるとヤバイと思うけど、とにかくもっとヤバイ行動に出ずに済んだのは占いのおかげだった。

この週になると、たんに自分を責め続けるという不毛思考からはだいぶ解放され、

「まあ恋愛っていうのはどちらか一方が悪いわけじゃなくてお互いの相性の問題から」という

発想を受け入れられるようになってきたものの、「じゃあ今回の問題ってなんだったんだろう」

「相手がわがまま?」「私が依存しすぎだった?」などぐるぐるした結果、

恋愛心理」「家族関係」「依存症」などにかかわる本を数冊読んだ。

3週目には、仕事には朝から晩まで行けるようになり、ドタキャンしまくっていた友人との約束などを

なんとか再設定し、いろいろと対面で話を聞いてもらうようになった。

LINE淡々とえんえんと事実感情を垂れ流していたときと違って、

ネタっぽいトークに転化できるようになり、合コンや相席居酒屋

出会い系アプリの話なんかもしだした。

心理学系の本も「まあ、こういうのってコールドリーディングみたいなもんだよな……」と

思えるようになり、今度はアラサーこじらせ恋愛小説を読み始めた。

4週目になると、それまで狂ったように「復縁」を検索していたのも落ち着いて、

失恋 乗り越え方」「失恋 新しい恋」などで検索するようになった。

2ヶ月目のはじめ、荷物が届いた。とくに手紙とかは入っていなかった。いっしょに買ったものとか

微妙に過不足もあったけれど「まあ、いいや」と思って、「荷物ありがとう」とだけLINEした。

ちゃんと既読になった。でも返信は来なかったし、別にいいやと思った。

大量に買ってしまった復縁本と心理学の本をBOOK OFFに売りに行った。10冊で500円くらいだった。

その後はいったアニメイトですぐ新刊漫画を買うのに使ってしまった。

「あ、一人で好きに土日の予定を決めてぶらぶらするのって楽しいんだな」ということを思い出した。

3ヶ月目には1年ぶりくらいの合コンに行った。

大学時代からの友人がセッティングしてくれたその合コンの相手は自衛隊で、

「前職はパティシエだったのに何で自衛隊はいったのか」「隊内不倫事情

「陸・海・空ではどこがモテるのか」などといった話で盛り上げてくれた。

その中の一人と『ONE PIECE』の話で盛り上がって、今度東京ワンピースタワーに行くかもしれない。

やっぱ一般人が「漫画好き」っていうときって、ワンピースなんだよね……私は本誌でずっと読んでてサンゾロ派だよ……。

3ヶ月経って「やり直したいか?」と聞かれたら、「うーん、機会があったら」という感じだ。

かといって、「その自衛隊の男とつきあうのか?」と聞かれても、「うーん、ご縁があったら」という感じである

ちなみに、一応元彼とは会社が一緒なんだけど、部署フロアも違うので、会わずに済んでいる。

なんというか、恥ずかしながら実はマジで初めてできた彼氏で、自分から告白したのも初めてで、

まさか半年も続くと思ってなくて(まあ最後の2ヶ月はほとんど会えてなかったけど)、

続いていて安心していたら崩壊してしまって、なんかもう気力が残っていない。

「あのとき死ぬほど好きだったなー」という気持ちけが、残存した放射能のように

自分からにじみでている気は、まだしていて、でもそれ以外の気力は残っていない。

発言小町知恵袋を狂ったように読みふけって、「あ〜〜世の中にはこんな話山ほどあるんだな〜」って思ったし、

それでフラレて1週間目の私は安心したんだけど、その安心の裏には「今こんなに悲しいのも辛いのも自分にムカついているのも、

世の中に山ほどある話だし、いつか自分も忘れちゃうし、なんか感傷しかなくなるんだな」という、

なにかに対してのよくわからない怒りもあった。そして今、実際そうなってしまった。

人間は忘れられる生き物」って、なんか良いことのように語られるし、実際忘れられないで

あのままえんえん寝込んでたらマジで仕事をうしなったし、むしろそのまま死んじゃったかもしんないけど、

やっぱりちょっとかなしい自分がいる。

しか人間的成長とやらは起きたのかもしれないけど(起きてないかもしれないけど)、それって結局次にしか使えないもので、今回の関係にとっては何の意味もない。

何か、思い出以外のものって、残ったのかな?

  • ざまあ

  • 人ってマジで弱るとスピリチュアルにハマるんだな……。 これ大事。ほんとに。ガンになった人が、このツボ買うと治ります!みたいなあからさまなのにひっかかるのを見て、いやい...

  • 半年かよ。ここまで入れ込めるって羨ましいわ。

  • 女性って切り替え早いて聞くけど必ずしもそうでもないんだね? 仕事や日常生活で「無駄な経験はない」っていうことをようやく実感し始めているところだけど、恋愛だけは「こんなこ...

  • 次の恋愛のための経験値と、失恋した人の気持ちがわかる能力を 手に入れたんじゃないですか。幸せを祈る

  • 別れたって言葉で濁さずにはっきりフラれたって冒頭に書いているだけで評価する それが認められるような、自分の弱さをさらけ出せる強さがあれば、お前なら大丈夫だ 一度もまともに...

  • 結局、3ヶ月経って全く吹っ切れてないことが分かったな。

  • まさに私の話かと思って読んでて不思議な感覚だった。 そうだなあ、世の中似たような話山ほどあって、みんな結構失恋して生きてんだよなあ。 はあ。まだまだだけど、がんばろ。

  • まさに私の話かと思って読んでて不思議な感覚だった。 そうだなあ、世の中似たような話山ほどあって、みんな結構失恋して生きてんだよなあ。 はあ。まだまだだけど、がんばろ。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん