はてブやTwitterで挙がっているいくつかの疑問についてまとめてみる。
せっかく注目されているので、本当は公式ブログにこういうことが書かれているといいと思う。
ブラックバイトが報道されるたびに「辞めればいい」と批判されるけど、そんな人にこれからは、この「しゃぶしゃぶ温野菜」の映像を黙ってみてもらえばいいと思う。それぐらい酷すぎる。映像では出ないけど、4000万円の損害賠償請求まであった。
まだ「辞めればいい」という人がいるのか。20歳そこらの学生バイトにミスを責めて罪悪感を負わせ、恫喝し、数千万の損害賠償を請求、4カ月連続で一日も休ませず毎日12時間の長時間労働をさせれば、理性は剥奪され立派な「洗脳」が完成しますよ。
https://twitter.com/magazine_posse/status/641936587442356224
「しゃぶしゃぶ温野菜」の件、辞めればいいじゃないかという批判は通用しない。彼は辞めたいと2回店長に申し出ている。1回目は「辞めるなら懲戒解雇にする。懲戒解雇になると就職できない。」と言われて断念。2回目は胸倉を掴まれて脅迫されて断念。
しゃぶしゃぶ温野菜の当事者に私が最初に会った時、彼は4ヶ月連続勤務中だった。店長から責められ続けたために「自分のミスが原因です。」「自分が全て悪い。」「大学はもう諦めた。」「死にたいと思うこともある。」そう言ってた彼は、今や他の人が同じ目に遭わないようにと団体交渉を申し入れた。
「しゃぶしゃぶ温野菜」で働いていた学生バイトの彼は、自分のミスを責められ続け、パワハラを受け続けて「洗脳」されていた。彼の「洗脳」が解けたのは「自分のせいで店長はクビになる」という店長の話が、実はウソだったことが分かった時。「今までのは何だったのだろう…」彼は初めて疑問を持った。
「しゃぶしゃぶ温野菜」で起きた4ヶ月連続勤務、自腹購入、脅迫電話は、フランチャイズ本部が知らなかったとの言い訳は通用しない。なぜなら、フランチャイズ本部からは毎月スーパーバイザーが店舗運営の指導に来ていたからだ。なぜ4ヶ月連続勤務の学生バイトの実態を放置したのか、説明責任がある。
団体交渉を申し入れた「しゃぶしゃぶ温野菜」の店では、実は昨年12月頃に5人が、今年春にも数人が辞めて人手不足が深刻だった。それゆえ、店長は8ヶ月連続勤務、学生バイトは4ヶ月連続勤務をしていた。運営会社は、人員補充を十分にできずにいたにもかかわらず、営業時間も営業日も変えなかった。
しゃぶしゃぶ温野菜のブラックバイト問題について「なんで団体交渉?」という声を見つけて、労基署や警察の機能と限界に対する誤解を痛感しました。今回被害者が希望してるのは、悪質な労務管理をフランチャイズを超えて全社で改善すること。これって労基署や警察では原理的に不可能なんですよ。
https://twitter.com/magazine_posse/status/642175631539597313
「しゃぶしゃぶ温野菜」について団体交渉などせず、労働基準監督署(国)に訴えるべきという声があるので、念のため言っておくが、十数万円の自腹購入も数千万円の損害賠償の示唆もパワハラも、労働基準法の範疇の外だから監督署では解決できません。団体交渉と社会的支援で彼を助けることが必要です。
ただ、殺害予告に関しては明らかに刑事事件なので、警察に相談している/する予定があるか程度は書いておいた方がいいかもしれない。
ブラックバイトとは、学生が学生らしい生活を送れなくしてしまうアルバイトのことです。正社員並みに働かせられることによって学業に支障をきたしてしまったり、シフトを一方的に決められることによって授業や課外活動に参加できなくなってしまったりするケースが増えてきています。
このようなブラックバイトでは、違法行為が存在している可能性も高くなっています。例えば、サービス残業をさせられる、休憩時間が与えられない、ノルマの未達成を理由に商品を買い取らされる、上司によるパワハラ・セクハラがある、などです。
http://blackarbeit-union.com/aboutUs/aboutBlackarbeit/index.html
ブラックバイトは金の問題ではなく(仮に時給3000円だとしても1日12時間4ヶ月連続勤務をやりたがる大学生はいない)、「学生が学生らしい生活を送れなくしてしまう」ことに問題がある。したがって学生生活と両立できる程度のボランティアは問題ない、ということだと思う。