2015-08-21

二十歳の誕生日の事

これはただの日記だけれど誰かに読んでもらいたくて書いているようなものからそのつもりで書く

20になる前の日だった 何かと影響を受けやす自分の性として誕生日に何かと意味を持たせようと上の空で考えていた

フェイスブックでは友達と肩を組み居酒屋かどっかで騒ぐ画像 自分にはそんな友達はいない

あとこんな比喩を幾つか続けるつもりだったけれど思いつかないからここら辺にしておく だいたいの感じだけわかればいい

そこで前々から気になっていたピンサロに行く事にした

バイトを終えてからふと思いついた事なのでとりあえず銀行直行 家賃サイトで見た代金、余分なお金を引き落とす

いつもタバコを買っているコンビニ氷結を買ってとりあえず近くのゲーセン一服しながら飲む

自分は思いつき第一で動いている人間なのでここでちょっとだけ冷静になって考えてみたけれど頭に浮かぶ事はどうでもいいことばかりではっきりと何を考えているのかわからなかった 良心の呵責とか社会勉強という言い訳とか自分についてとか 考えているフリをしているだけで何も考えてなかったのかもしれない というか何も考えたくなかったのかもしれない

ゆっくりタバコを吸い終えて、酔いも回ってきた

結局何の感慨もなくピンサロに向かって歩き始めた

その途中で駅の近くのスタジアムサッカー試合がある事を知った

相手実家のある県のチームだった

何となく気になるけれどそこまで肩入れはしていない程度のものだった

スタジアムに向かって歩く人たちを見てピンサロ行ったあとに行こうかななんて事を考えながら歩いた

サイトにあったマップ通りに歩くとちゃんとお店はそこにあった

しかしやはりここは童貞

1度目はチラ見スルーをかます

落ち着くために近くのコンビニでもう一度タバコを吸う

ビクビクしながらタバコを吸っている間に今までにあったこういう場面を思い出してみるとたった20年でこれだけかとも思うし20年なんだかんだでいろいろあったなとも思う

どちらにしろ色々影響を受けすぎているなという結論に至りながら黒光りする壁をマジマジと見つめる

という訳で入店 いつも通りのぼそぼそとした小さな声で絞り出すようにしてフリーで とだけ言った

店員さんが若干引き気味だ 今更なんだってんだ

番号札を渡され15分ほど待つように言われた

順番待ちの席に着く 隣には無表情のバイタリティが溢れ出そうなサラリーマン バイタリティが溢れ出そうなサラリーマンはやっぱり風俗に行くのかと妙に納得

座って待っている間 恥ずかしまぎれの言い訳のように俺はなんでここにいるんだと心の中で繰り返していた

なんだか何においてもまともに考えていなかった気がする そんな中でうずくまって傍目から見れば何とも言えない 言い難いような格好をしているなら

いっそいつか笑い話にできるほど意味のわからないようにしてやろうと自分時間を持て余している 実際に面白いかは別として

次の日 誕生日は一日家で寝て過ごしました

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