2015-04-30

ボクシング観戦記 井岡レベコ戦

パッキャオメイウェザー戦も近くなり世間ボクシング熱が盛り上がってまいりました。

メディアではパッキャオは貧民上がりのアジア英雄で、メイウェザーは金の亡者ヒールキャラという構図がされてるようですが、パッキャオが練習をサボって遊びまわっていた事などは誰も触れない。

まあ先の話は置いておいて、先日の井岡・レベコ戦でも振り返ろうかと。

この試合、完全に井岡作戦勝ちでした。まずマッチメイクから振り返ると、井岡階級を上げてまだ数戦でレベコは長期政権を築いていました。

井岡は前々回にアムナット完封されたわけですが、アムナットの特徴は足を使ったアウトボクシングで、クリンチなどのダーティーな技も多用。リーチでは井岡より上で、井岡のガードの間を破るアッパーが得意でした。

今回のレベコは基本的ファイターよりで好戦的スタイルを好み、身長では井岡より10cmほど低く、またパンチはフック系のパンチが多くいです。

このように正反対の特徴で、井岡が苦手な点を尽く潰してのマッチメイクになっています井岡陣営マッチメイクは強化版亀田とか、メイウェザーに近いものがあって、苦手なタイプであったり圧倒的な強者との試合を避ける傾向にあります

実際の試合では、序盤の動きのクオリティーではレベコが良かったものの、井岡は慎重に戦います。懐を深く構えて、身長差を活かしたリードジャブ中心の攻撃でレベコの射程を徹底的にさけていました。

レベコも井岡の左ジャブを避けてからのボディフックなど考えてはいものの、攻撃の多くは届かず、逆に責めるところをジャブでカウンターを取られる形が多かったです。

そのまま試合は流れて、中盤でポイント差を気にしたレベコが攻勢をかけるも、井岡カウンターのジャブとガードで相手にせず、最後までポイントアウトしていった形です。

レベコの研究不足もあったと思います。一つ前の前哨戦でも井岡はガードの間を打たれていましたし、その間を通すアッパー系のパンチとか、体を寄せて自分の距離で戦える戦法を準備していなかったように思えます

試合としては、八重井岡戦に近いものがありました。ミニマムから井岡の相手を見てもそうですが、このタイプ選手には井岡は強いです。距離感がいいので、リードジャブを使いながら自分のペースで戦えます

でも、選手としての戦い方の幅が広がったのかと言われると、疑問符がつかざるを得ないでしょう。この戦い方では軽量級塩決戦を制したアムナットはおろか、ゾウシミンにすら勝てない気がします。

軽量級の日本スターは完全に井上尚弥で、今後この路線を続ける限り井岡スター街道に返り咲くのは無理でしょう。

さて、パッキャオメイウェザーの予想ですが、メイウェザーパッキャオ塩漬けにして12R大差~中差の判定勝ちと予想します。

今までのパッキャオの動きではメイウェザーを捕らえられるとは思いません。かと言ってメイウェザー攻撃的になるとも思えないので、パッキャオは捨て身で攻撃的になるしかないでしょう。

両者ともに耐久力がある選手なので、あまりKOという展開は考えられないです。

一昔まえの、クロッティやコットをガードの上からめった打ちできたパッキャオならロープ際まで追い込んで優位に立てたかもしれませんが。

凄く楽しみですね!カードとしては間違いなく今世紀最高のカードですし、みなさんWOWOWに加入しましょう。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん