2015-02-12

寄生獣田村のシーンについて

アニメ寄生獣の18話に関し、多少のネタバレ付きで。

原作既読者としては「涙が」をBパート最後に持ってきてもらいたかった。

その方が余韻を感じて終わらせることができたと思うからだ。

16話あたりから話のペースを落としていれば、そうすることも可能だっただろう。

だがアニメではあえてあのシーンをAパートで終わらせ、Bでは浦上を出してくる方法を選んだ。

なぜだろうか。

そこで見てみたのが海外アニメフォーラム

http://myanimelist.net/forum/?topicid=1352652

書き込みの中で目立つのは、cliffhangerという単語だ。

これはおそらく演出手法としてのクリフハンガー意味だろう。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%95%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%BC_%28%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%88%29

原作未読者が多いと思われる海外フォーラムでは、another cliffhangerという言葉もあるように、この作品は常に気になる「次回への引き」を持ってくるところに特徴があると考えられているようだ。

「またクリフハンガーか」という言葉は、つまり「早く次が見たい」という意味だ。

おそらく制作者側は、未読者が絶えず次回を気にするような構成を狙っているのだと思う。

だとすれば、「涙が」でこの回を終わらせるのはあまりよろしくない。

話がきれいに収まってしまい、クリフハンガーではなく「いい最終回だった」になってしまうからだ。

http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%81%84%E3%81%84%E6%9C%80%E7%B5%82%E5%9B%9E%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F

そうやって余韻を残すより、次回への関心を引きずらせる。

そういう制作方針で首尾一貫しているのが、このアニメの作り方なのではないかと思う。

おそらく原作未読の視聴者作品を見てもらうためには、このやり方がいいと判断したのだろう。

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