2015-01-21

ダサピンク資本主義

「解放されなよ!」もまたアウトソーシングであり「私はお前のママじゃない」と言ってることは同じなので - masudamasterの日記

id:masudamaster氏の言は正しい。彼が言っているのは、要求ばかりして何も返さないというのでは相手の賛同を得られなくて当然であり、この態度を続けるのであればフェミニズム政治的イニシアチブを取ることは決してできないということだ。フェミニストは大雑把にいって半数いるかもしれないが、半数しかいない。過去の怨みつらみで論理づけしたところで、政治的な力を持つ今の人間には訴求しない。

じゃあどうすればいい。一つの解決策はid:masudamasterが言う通り、先に与えるから返してくれという政治の基本だ。順序が逆でもいいと思うかもしれないが、すでに与えてくれた実績がなければ恒常的な政治力を持てないのははてなーの皆さんが嫌う政党がのさばっている現状を見れば明らかだ。では「過去にいろいろ与えたでしょ?返せよ。」はどうか。賠償請求だな。しかし、これは天秤を持つ第三者必要とする。残念ながら中性の裁定者は存在しない。

ただ、id:masudamasuterの言う手法採用できない。逆に考えてみろ。これまで与えても何も返してくれなかった相手に、また何かを差し出して見返りをくれと契約する阿呆もまたいない。完璧にどん詰まっている。

たぶんどこかで間違ってしまった。女性ジェンダーロールから開放させるという理想に間違いはないはずなのに。

フェミニズム政治的に勝利するには、得をしている半数を説得する理屈必要だ。しかも、彼らに損をさせずにである。私には可能と思えない。政治的に戦うなど、能力差のない相手にハンデを与えて戦いを挑むようなものである。このままでは負けるに決まっている。だが、大雑把に言って半数もいるフェミニストが有利に戦える場所で戦えばどうだろうか?

先日、ダサピンク現象なるもの話題になった。

残念な女性向け商品が作られてしまう「ダサピンク現象」について - yuhka-unoの日記

ダサピンク現象のものに関しては、結局数の話としての回答が得られた記憶はないのだが、もし本当にこの現象存在賛同する人間が半数もいるのであれば、その資本主義における力は絶大である。支配者側から見た場合政治は過半数で勝てるが、資本主義でロスが半分でることは許容できない。ダサピンク現象を主張するあなた方は、生産工程の上流にいるゲスパー上のおっさんを叩いてガールズトークに花を咲かせている場合ではない。そんな暇があったら、消費者として確実に存在するあなた達が行動するべきである

ダサピンク現象が現れた(とあなた達が感じる)商品の非売というだけではない。女性労働環境が悪い企業に対しても同様の行為を行う。他にも、既婚者であれば正しく再生労働の値付けを行うなどでもいいだろう。セックスをさせるときは金を貰え。男性から見て、めんどくさい女になるのである。そして、めんどくさい女達として突き抜けるのである。間違ってもエマ・ワトソンのように男性に縋ってはならない。男性所詮ペニス奴隷だと蔑むのである男性に、あっこいつらを味方につけないとどうにもならないんだな、と縋らせるのである

性を武器にしているように見えるかもしれない。だがそうではない。このジェンダーロールは男性押し付けものだ。望むものだ。あなたたちはジェンダーロールを放棄しただけである

フェミニズム政治的には敗北するだろう。だが、資本主義では勝利する。そして、現代政治資本主義とは無縁ではいられないのである

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