2014-12-16

専業主婦を増やせば少子化改善する論を勝手に補足してみる

話題になってるらしいhttp://blogos.com/article/101095/への反論としてhttp://agora-web.jp/archives/1624663.htmlを見かけたけど

そもそも両者で「専業主婦」の定義がずれていると思われる。

前者の長谷川氏の論では女を「専業主婦になりたい女」と「アマゾネス(=所謂バリキャリ女)」に乱暴に二分しているけど、

現実だと「一生専業主婦」でも「アマゾネス」でもない、「出産退職して専業主婦子供の成長後復職」な女が多数派

例え出産後も働き続けていても「パート時短か精々9時5時で家庭重視で楽な仕事だけやりたい、出世は望まない」と言うパターン殆ど

んで恐らく、長谷川氏はそういう女も「専業主婦」に含めてるんだろうと思われる。

(というより「アマゾネス」側は大抵その手の女も「専業主婦」と一緒くたにいるのでそれに合わせた、という所か)

でも後者は文字通り「一生全く働くつもりがない女」だけを「専業主婦になりたい女」として、上記の現実多数派存在は忘れている模様。

となると、長谷川氏の論は別に統計とは矛盾しない。

若い女性の過半数が『専業主婦希望」と「『夫に十分な収入がある場合には、妻は仕事を持たないほうがよい』には大多数の女性が反対」は両立する。

そして「出生率を上げたければ『専業主婦』を優遇しろ」と言うのももっともだ。

アマゾネスはいかに優遇しようが子供産まんか、産んでも精々1人か2人だろう。

例え産んだ瞬間から子供100%他人に丸投げ出来る環境が整備されたとしても(あり得ないが)、妊娠出産自分でやらなければならないし

彼女らが3回以上も妊娠出産したがるわけがない。身体的にも負担だし3回も産休取ったらキャリア死ぬ

彼女らの有り余る教育熱(後者の人も「私立に行かせなければ子供を『ちゃんと』育ててるとみなさない」なんて考えているのが分かるが

アマゾネス」の多くも同じだろう)を満たすだけの教育費も3人分なんて足りる訳がない。

子供を3人以上産むのは「子供が幼いうちは専業主婦、大きくなってもあくまで家庭重視で責任重い面倒な仕事はしたくない、子供教育普通に公立でいいでしょ」なんて女で

そこを優遇しなければ子供は増えない。

でもまあ日本でそれは無理だろうね。

その理由長谷川氏の言う通り、日本の政治マスコミの上の方にいる「アマゾネス」はその手の『専業主婦希望女が大嫌いだから

そんな案は大反対に遭って実現出来ないと言うのが一つ。

そもそも日本財政事情じゃそんな資金無いという現実的問題がもう一つ。「アマゾネス」を優遇するよりは安く済む筈だけど、足りはしないだろう。

(そして「アマゾネス優遇」はそれ以上に無理だろう)

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