2014-10-27

恋愛リテラシー

25年間彼女いない歴=年齢だった私だが、半年前に偶然に(本当にただのラッキーで)恋人ができて、この半年間失った時を取り戻すように恋愛について本気で考えてきた。

恋愛コンテンツを漁るように読み、ストリートはいちゃつくカップルの様子を観察し、数少ない知り合いの恋バナを聞きまくり、そして実際に彼女といちゃいちゃした結果恋愛についての認識が大きく変わった。

なんていうか社会に対しての憤りを感じている。私は自分のことを「恋愛の才能に著しく欠如したミソジニスト」だと思っていたけれど、実際はそうではなく、恋愛女性への苦手意識社会的に刷り込まれものだった。

社会には恋愛についてあまりにも誤った情報が氾濫している。いやより精確にはそのほとんどは正しい情報なのだが、恋愛についての情報を読み解く為の特殊コード存在していることを恋愛弱者は知らないために、その正しい情報が全て誤った情報として我々の恋愛についての誤解と異性への不信感を加速させる。

「正しい情報」の具体例を挙げてみよう。

女性は頭の良い男性が好き

女性は優しい男性が好き

女性イケメンが好き

女性イケメンでなくても好きになれる。最低限の清潔感があればおk

女性男性に身体を求められたい

女性男性に身体を求められたくない

私の場合は主にこの6つの恋愛についての「正しい情報」を元に非モテを完全にこじらせていた。モテなかったとき恋愛コードを知らない状態)の誤った理解はこうだ。

女性は頭の良い男性が好きというがそれなりに頭が良いはずで学歴も申し分ない自分がそのことでモテるということは全くない。むしろモテない要素なのではないか。

女性は優しい男性が好きだという。優しくというのはセクハラ的なアプローチをしない紳士的な態度のことをいうのだろう。女性に対して失礼なことを言ってはいけない。女性の機嫌を損ねてはいけない。

・俺はイケメンではないイケメンではないイケメンではない。あの人とは釣り合わない。あの人とも釣り合わない。あの人とはひょっとしたら釣り合うかも…?

レイプはいけない。これはよく分かる。しか女性が身体を求めて欲しいとは一体どういうことだ。身体を求めるというのはどうやってもレイプ的になってしまうのではないか。これは欺瞞だ。レイプ的野獣性に満ちた野蛮な連中が楽しむのが恋愛であり、自分にはそんなことは出来ない。

このような理解をしてしまうと女性にまったくモテず、それに伴いミソジニー的傾向も高まってゆくことになる。

上記の正しい情報恋愛コードを踏まえてより正しく書き換えてみよう。

女性自分の行動から感情を察してくれる能力の高い男性、つまり頭の良い男性が好き

女性は察した情報を元に自分に対して適切な配慮を具体的な行動として示してくれる男性が好き、つまり優しい男性が好き

女性イケメンが好き(真理)

・最低限「生理的に無理」の範疇から外れれば(清潔感があれば)見た目以外の要素(上記の頭が良い、優しい等々)でも男性判断できる女性は多い。また、長く付き合っていくにあたって見た目以外の要素がより重要であることを経験的に理解している女性も多い。一般に男性よりも女性の方が異性の魅力を多角的判断している。

女性自分が認めた相手にガツガツされることなく適切に身体を求められることによって女性としての価値確認したい

女性自分が認めていない相手に身体を求められたくない

多くの女性と一部の男性恋愛コードを知っているため、最初の簡略な表現で十分なのだろうけれど、これくらいちゃんと教えてくれないと非モテには分からない。

恋愛コード理解するとはどういうことか。これは簡単なことで、男性的なコミュニケーション女性的なコミュニケーションの違いを理解すれば良い。

男性女性の違いについて先人が積み上げてきた知見は相当に進んでいて、インターネット上にあるコンテンツを漁るだけでも十分な理解を得ることができるし、ジョン・グレイの『ベストパートナーになるために』のような定評のある書籍を読んでも良い。

お金がないから若者結婚できないというけれど、少なくとも私は収入の条件によって照らし合わせて妥協点を探る見合い婚などしたくないし、普通に女性恋愛していちゃいちゃして結婚して結婚してからもいちゃいちゃしたい。

しかしそのためのロールモデルを両親に求めることはできない。私の父は恋愛についての理解度が低い家父長的な価値観を持つ人間だし(父とは色々な話をしてきたが恋愛について話したことはないしこれからもないだろう)、私の友人の父親の多くもそうだ(高校時代に一人だけ凄くモテる友人がいて、その友人は「父親と母親がいい歳していちゃいちゃし過ぎていて困る」と話していた)。

恋愛は一般に理解されているような「誰かを好きになって自然に発生するもの」では決してない。後天的学習する必要がある。両親が教えてくれなかったのなら自力で学び取るしかない。

そして実は自分現実恋愛することを完全に諦めているような極まった非モテには恋愛強者になるための素質がある。

女性セックスしたいけれどセックスできなくてもまったく問題ないというのは恋愛にとって重要能力だ。ガツガツしている非モテは絶対にモテない。

ストリートでいちゃいちゃしている若いカップルを観察すると、男性側がいやらしい表情をしているということはほとんどなくて普通に豊かな表情をしている。この意味草食系男子モテるというのも真実なのだ

男性一方的性的主体性を持つという社会的理解も改まりつつある。SNSの普及によって男性と同じように女性が性欲を持ち、様々な嗜好をもって男性を選別していることは容易に知ることができるようになった。

私たち理想とする男女が対等な立場でいちゃいちゃする恋愛を実現するための土台は整っている。あとはほんの少し、ほんの少しだけコツを知ればいい。本当にそれだけなんだ。

  • 恋人なんて人間関係の一形態でしかしかないんだからごちゃごちゃ考えるなよ 単にお前が「見ようとしていなかった」だけで普通に生活してりゃ自然にわかるようなことなんだから

  • マニュアルに従えばよほど条件が悪い人間以外は普通に恋愛出来るってのはもう当たり前のことだぞ で、その普通の恋愛ってやつがつまらないしコスパ悪すぎで面白くないってやつが溢...

  • もしも正しい恋愛リテラシーがあるとすれば、それは相手の尊厳を傷付けないことだったり、法律に違反しないことだけだよ。 例えば、日本においては公共の場では必要以上のボディタ...

  • これはいい記事。よく恋愛に関して噛み砕かれて書いてある。 個人的には恋愛スキルはまあ自然に身についたが自分の考え方感じ方と女性のそれがあまりにも解離しているので理解する...

  • "「恋愛の才能に著しく欠如したミソジニスト」だと思っていた" 増田がこんなことを書くようになる。 ちょっと前の自分の気持ちなんて忘れるもんなんだね。

  • http://blogs.c.yimg.jp/res/blog-f1-50/labor_fox/folder/433051/99/45766599/img_0 http://anond.hatelabo.jp/20141027175605

  • 「「正しい」恋愛リテラシーなんて無いよ」http://anond.hatelabo.jp/20141027175605 元増田です。上の記事は私へのレスというよりは独立した文章として読んだ方が面白いと思うのだけれど、ブコ...

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