2014-09-23

主催したビンゴ大会最初ビンゴしてしまった話

100-1=0』という言葉を知ってこんな体験を思い出した。

高校2年の秋だった。

秋学期最初のロングホームルームで、今後のレクリエーションの予定を立てていた。

私はレク係のひとりで、その会を取り仕切っていた。

話し合いの中でそのうちのひとつビンゴ大会に決定した。

レク係の私はクラス会予算から景品や道具を準備するよう任された。

責任をもって寄り道をし、必要な物を買い揃えた。

10,000円の景品予算の内訳はこうだ。

図書券(5000円分)、図書券(2000円分)、図書券1000円分)、以下諸々...

(金額に関する記憶曖昧だが、とにかく上位を高額図書券に設定したことはよく覚えている)

そしてその日はやって来た。

景品を発表するとクラスは盛り上がった。

一等の5000円なんて、高校生にすれば大金だ。

私は数字の書かれた札をめくりながら自分ビンゴカードに穴を開けていった。

自分でも驚くほどあれよあれよと穴が開いていった。

そして私は見事最初ビンゴした者となった。

わず「よっしゃーー」と叫んでしまった。

事実上の景品もらいます宣言だ。

その瞬間はちょっとだけ悩んだが、金に目が眩み景品を返上することはしなかった。

と、楽しみを独占しながら、大会を再開した。

しかクラスは想定以上に盛り下がっていた。

そう、誰もが不正を疑っていたのである

進行するうちに少しずつ罪悪感が芽生えた。

あとに引けなくなり、不正は無かったことをアピールした。

しかしそれは大部分の人たちから認められなかった。そういう視線を浴びた。

家に帰ってからホストとしての意識が足りなさを反省した。

せめて景品は献上して、別のところで役得を受ければ良かったものを、と思った。

学期始めなのにしばらく学校に行くのが怖くなってしまった。

自分の蒔いた種で。

今やこんなエピソードは誰も覚えていないにしても、ズルい奴という印象は心のどこかで持たれているかもしれない。

一度でも失敗したら信頼は失われると思った話。

追記

マシーンは予算の都合上買えなかったので市販のビンゴ用の1〜75まで書いてある札を買った。

すみません、「めくりながら」と書いたが、UNOの山札のようにめくったのか、それともボックスに入れて取ったのかは覚えてない。

結構重要ポイントだけど。

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