2014-09-01

エロゲ梁山泊時代を偲ぶ

http://anond.hatelabo.jp/20140831224816

エロゲエロはいらない議論もいつのまにか消えたな。

今はエロゲエロやってなんぼってことになっちゃってる。

かつて「エロゲエロはいらない」と言わしめた作品たちがあったが、

今はそんな作品はもう存在しないってことか。


結局、エロなしでも戦える、エロゲという業界の枠組みに縛られないような、

そんなすげえものを生み出せるような綺羅星のような豪傑たちが

一時的エロゲ業界に集まっただけだった。

でも、もともとそんな越境するだけの力がある彼らは

業界の壁を越えて、本来あるべきところに旅立ってしまったんだな。


今でもエロ絵師結構活躍してるひとを多く見かける。

でも、シナリオライター越境してる存在は良く知らない。

さかき傘とか朱門優といったってみんな知らないだろ。

しかもこの二人ですらもうラノベに軸足移しちゃってる。(事実認識に誤りが有りました。ごめんなさい)


エロゲは、絵や音楽演出といったもろもろをあわせて

感動的なシーンを作り出すことができる優れた媒体だったけど

制約がいろいろ大きすぎたし、ここ10年以上進化が止まってる。

魔法使いの夜」以外で新しい何かを感じたことないし

魔法使いの夜だって最初からアニメ映画でやればいいんじゃね?ってどうしても思ってしまう。

そういえば魔法使いの夜エロなかったけど、

魔法使いの夜の青子のエロ同人誌はめちゃくちゃレベル高いのが多いのでもう本編でいいよね。


エロゲ選択肢存在がもたらす分岐とか並行世界云々だとかマルチエンディング解釈とかそういうエロゲならではの要素も、もうやりつくされてしまって、もうネタ切れだ。

トップランナーの鍵は「rewrite」においてSFに逃げ、8月日常系を作ってアニメ原作供給する道で妥協した。もはや両者ともあえて原作プレイしなくても、アニメ化するのをまてばよいメーカーしかない。ニトロプラスの「君と彼女彼女の恋」も、ギミックこそ話題にはなったが、2度使えるものでもないし、「ととの」がやったことはエロゲプレイヤー以外にとっては当たり前をやっただけで、エロゲ常識を逆手に取ったはいものの、エロゲのものの枠を広げる動きにはつながらなかった。


そうやって、エロゲから出来ること、エロゲーでやってみたいことが無くなったら、プレイヤーも結局エロ目的の人が増える。 需要が無いなら優れたシナリオ勝負するライターさんを引き止めておくことは難しい。丸谷秀人のように、どうしてもエロをやりたい人以外はなかなか残ってくれない。文章だけで食っていける人は、周りとの協力といえば聞こえはいいが、制約が多く量産が難しいエロゲ業界よりも、ラノベ業界で数を量産し、アニメ化を目指すほうがやりがい的にも生活面でも強いということになってしまう。そうやって、みんな表の世界に「仕官」していってしまった。


なんだか悲しいな。

エロゲって絵師さんもライターも背景も演出も、すべてそろってようやく作品になるわけで、

そういうのが全部ホント結集してた時期があった。

そうしなければ生き延びられなかったり売り物にならなかったからかもしれないけど、

しかにみんなが一つの場所に揃っていた時期があったんだ。

今ではみんなばらばらだ。

いなくなったわけじゃないけれど、それぞれ自分の分野だけで食っていけるようになったか

もはや彼らが一同に集まってなにかをつくることは無いんだろう。

5年に1本でいいから、一線級の人材が揃ってオールスター体制作品つくりとかしてくれないかな。

アベンジャーズみたいな展開にならないかな。

もう、葉とか鍵は、そういう企画のための「受け皿」でいいと思うんだよ。

でも、それだって艦これの大人気ぶりを思うと、

大部分を製作者が作りこむ作品それ自体需要が無いのかもしれない。

東方初音ミク艦これのような作り方こそが今後の道なら、

フルパッケージで完成されたキャラ世界観提供するエロゲのものが、

もはや時代遅れであり、今後衰退して消え去っていくしかないのかもしれない。


エロゲ業界で頑張って作品を作ってくださっている人に

死ぬほど失礼な文章であることを自覚しつつ好き勝手なことを書きました。

何も知らぬ部外者たわごとと思ってどうかお許し下さい。

トラックバック - http://anond.hatelabo.jp/20140901170933

記事への反応(ブックマークコメント)