どっちつかずでストレスためるぐらいなら、自分を騙すほうがマシだよねという話。
たとえばあなたは大卒で、何十社も面接を受けてようやく受かった会社で働き始めた。ニートとならず無事働き始められたことに安堵したものの、その会社は大変なブラック企業であった。終電帰りは当たり前、もちろん残業代なんか出ない、無茶を言ってくる上司... あなたは会社をやめたいと思い始めますが、この会社に入るときにだってあんなに苦労したのに、退職して次の仕事を見つけられるのだろうかと不安になります。
ここで人がとる行動はだいたい3つあると思います。
ぐだぐだ悩んでいてもしかたなし、さっさとやめてしまいます。ある意味これがもっとも健全と言えるでしょう。
会社に迎合し、価値観を捻じ曲げます。肉体的な辛さは変わりませんが、会社への奉仕で承認欲求を得られるようになり、それを糧になんとか生きていきます。健全とも言いがたいですし社会的な迷惑を考えると褒められたものとは言えませんが、本人が納得しているのならまあよいでしょう。
やめたい、けどやめるのが怖い。その気持ちを抱えたまま働き続けます。会社によって洗脳されることもなく、そのため毎日「自分はなんでこんなことをしているのだろう...」とストレスの貯まる一方です。そしてやがて精神を病みます。いきすぎると自殺します。
とまあこんな感じで、3よりは2のほうがマシだろという話です。