2014-06-17

初めての飼い猫が家族同然だった話

http://s.news.mynavi.jp/news/2014/06/16/013/

この記事の漫画を読んだら涙が出た。

2年前の夏、ああもう2年も前なのか、友人から

子猫里親を探している」

メールが来た。

わたしは当時猫カフェにはまっていて、週2ぐらいの頻度でFacebook猫カフェ写真をアップしていた。

それで連絡をくれたらしい。

それまで実家で犬を飼った経験しかなく、一人暮らしアパートで猫を飼うことができるのか一晩考えて、引き取ることに決めた。

待ち合わせ場所に行って、段ボールの中をのぞいた。

嘘みたいに小さな、サバ柄の三毛の子猫が、ぴーぴーぴーぴーと鳴いていた。

なんでも、幹線道路沿いの交通量の非常に多い道端で、きょうだいらしき別の子猫の死骸のそばを離れずに鳴き続けていたらしい。

母猫とおぼしき猫は近くには見当たらなかったという。

買ったばかりのキャリーバッグに入れて、丁重に連れて帰った。

帰りの車中でも、ずっとぴーぴー鳴いていた。

家に着き、準備していたケージの中に入れた。

エサと水、子猫用のミルク、猫砂を入れたトレイ、すっぽり身を隠せる小さな段ボール箱、鈴のついたおもちゃ

彼女は少しだけミルクなめると、段ボールに身を埋めてこんこんと眠り始めた。

彼女を迎え入れるにあたっての最大の投資エアコンだった。

夏の西日の差す部屋だったから、日中の室内を適温に保つため、省エネタイプエアコンを買った。

彼女こんこんと眠り続けた。

まるで、それまでの苦難や悲しみをリセットしようとでもしているかのようだ、とわたしは勝手センチメンタル想像をした。

やがて日が落ち、夜になり、うとうとしてはっと目が覚めると、猫砂にびしゃびしゃのうんちがかかっていた。

エサと水とミルクを新しいものに交換して、うんちを片づけ、わたしは床に就いた。

翌日も変わらず。

嫌がるのをつかまえて無理矢理シャンプーをした。

拾い主が動物病院に連れて行って一通り検査をしてくれたそうだが、わたしも一応近くの病院に連れて行った。

3日目、彼女ケージの中をしきりに動き回るようになった。

ケージの側面に足をかけ、ぐいぐいとよじ登る。

ケージの扉を開けてみると、彼女は実に頓着なくケージの外に出た。

ようこそ、我が家へ。

お盆休みが終わり、仕事が始まった。

帰宅したとき彼女はベッドのシーツに潜り込んでいるかクローゼットに置いている旅行かばんの中にいるか、どちらかだった。

3音節名前をつけて、抱きながら繰り返し呼びかけた。

わたしがリビングでうたた寝していたら近くに寄ってきて、身を寄せ、当たり前のようにそこに寝転がった。

偶然かもしれないけれど、名前を呼ぶと同じイントネーションで「にゃにゃにゃ」と返事をしてくれた。ような気がした。

次の日から名前にはっきりと反応を示すようになったから、やっぱり返事をしてくれたのかもしれない、と感じた。

わたしがトイレに入ると、扉と床の隙間から、真っ白な前肢を差し入れシャカシャカと動かすのが、愛おしくて仕方なかった。

わたしが洗面所で歯を磨いているときも、必ず扉の前にいた。

風呂に入るとガラス戸の前でぴーぴー鳴くので少し扉を開けてやると、するりと浴室に入ってくる。

浴槽のふちに座り、わたしをじっと見つめていた。

しっぽはいつも濡れていたけれど、それは特に気にしないみたいだった。

また涙が出てきた。

続きは明日書く。

別に誰も読んでないだろうけど勝手に書く。

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