2014-06-08

私も昔同じような体験をしたので思い出した。

http://anond.hatelabo.jp/20140607133805

から数年前の話。当時友達を家に呼び、みんなでお酒を飲んで、全員を見送った帰り道のこと、上さんから、授かったことを聞いた。

当時20代後半結婚3年目、子供を作ろうと始めてから8ヶ月目のことだった。

不安と喜びが入り混じった彼女を見て愛おしく、この人と生まれてくる子供を守っていこう。そのためなら自分のいやなこと全てを受け入ても厭わない気持ちになった。本当に嬉しく何度も彼女に確認し抱きしめた。

当時は夫婦ともに共働きで、また、上さんの仕事ハードだったことがあり、親を含めて安定するまで周囲には内緒にしようと言ったが、親には言いたいと彼女が言ったので了承した。

妊娠から子供名前夫婦で話し合ったり、何をさせたいか言い合ったり、それが現実となるのが嬉しかった。

しかし、程なく彼女出血が止まらなくなり、自分不安は的中していった。

支えなきゃ。彼女をなんとか支えなきゃと思ったが空回り。

当時は仕事も忙しく自分自身も帰りが12時を回ることが毎日で先に眠る彼女をベッドで抱きしめることしかできなかった。

妊娠を知ってから1ヶ月、病院流産の手術をした。

先生にどちらが悪いことはないと言われて、その話を聞くのが辛かった。

彼女の父親が来て支えてやってくれと言われた。

手術を終えた彼女に涙をこらえて話しかけるのがやっとで、病室を出て、親友電話しながら泣いた。

彼女が誰よりも辛いこと、誰が悪いわけじゃない。そんなことは分かっているのに、あの報告を受けた瞬間の幸せが消せなかった。

手術を終えてから彼女は元に戻ったように見えた。

妊娠ができるということが分かったことが二人にとって大きいことだった。次に授かった子は幸せにしたいと彼女に言い、彼女もそうだねと言ってくれた。

しか夫婦子供のことを話す時間は一切なくなっっていた。

彼女幸せに、次の子幸せに、と益々仕事に精を出し帰りが午前1時、2時となった。

彼女仕事に復帰し二人は以前のようになったようだった。

友達が私達夫婦気遣いサプライズで、高級ディナーに招待してくれた。

ディナーを食べながら、辛かったけど私はこれで二人の絆が深まったと勘違いしてしまった。

流産の手術をして3ヶ月、彼女の行動がおかしくなり、調べていったら浮気をしていた。

彼女の勤め先の上司だった。

認めたくなかったが認めざるを得なかった。彼女開き直り、どうして浮気をしてはいけないのかと私に言った。

全てが音を立てて崩れているのを聞いたきがした。あんなに愛おしい彼女を何度も問い詰めた。

自分自身の努力が一切伝わらなかったと恫喝した。

その後、彼女実家に帰し自分は二人の家で酒を飲んだくれた。生活がままならなくなり友人の忠告実家に帰ることにした。

2週間で体重が10kg減っていた。

半分無理やり親に連れられ、病院にいったら適応障害と診断された。

毎日彼女のことを考えては泣いた。泣き過ぎて気づいたら涙が枯れていた。

別居から半年妊娠が分かってから9ヶ月目、私達は離婚した。

あぁ、あの子はこうなることが分かっていて私達の元へ生まれてこなかったんだなと思った。(そう思うしかなかったのかもしれないが。)

みんなが私を慰め支えてくれた。特に親友毎日飲んでは吐くを繰り返す私に毎日一緒にいてくれた。

今ではその記憶だんだん薄れ、毎日を平凡に過ごすようになっている。

でも、今でもたまに思うことがある。私が彼女を支えられなかったばっかりに彼女が別の男に支えを求めてしまったんじゃないかと。

若かった二人はそれが出来なかった。仕事なんてどうでも良かったのに。

先日LINE彼女苗字が旧姓なのに気づく。もう5年以上が経ったのにメールを送ったら独身のままだった。

付き合っていたころ、26歳には子供を生みたいと言っていた彼女。何もしてあげられなくて申し訳なかった。

それでも前を向いて生きていこうと思う。

豆粒のような、鼻血の塊のようなあの子が私にそう言っている気がするから

あなたの次に授かる子供はきっといい子でありますように。

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