あまりにシンプルな内容だけに他のラブストーリーとの比較をしたくなった。
ラブストーリーで耳をすませばは外せないけれど、たぶんこのタイプ。
テレビシリーズや長期連載だと成就させるまでダラダラ見させられるのは辛いので、映画のようにある程度の尺が適しているのかもしれない。
そして結末がハッキリして後腐れないのがこのタイプの素晴らしい所だ。
このタイプには当てはまらないかもしれないが恋について名台詞が連発するQ10を挙げてみた。
高校生の主人公(佐藤健)が合コン帰りの女性(薬師丸ひろ子)に「良さそうな人いました?」と質問し女性は以下のように返している。
あのね、恋は革命ですよ。自分の中の常識が全部ひっくり返っちゃうようなものなの。
「お似合いの人」とか、「良さそうな人」とかじゃ永遠にひっくり返らないでしょ。
このセリフはとても良くたまこラブストーリーを説明できている。
たまこにとってもち蔵が特別な存在に変わり常識がひっくり返り、そこからまさにたまこラブストーリーが始まるわけである。
個別に作品は挙げていないけれど、ほとんどのラブストーリーはこのタイプに含まれると思う。
主観的にやや乱暴に2つにまとめさせてもらうが、要は恋が成就した後の話、もしくはいつでも成就できるにも関わらず微妙な関係性が続いていく話。
前者は彼氏彼女になれたはいいけれどストーリー延命の為にあれこれ試練が起きる、主に女性向けが多いラブストーリー。
後者はゴールはほぼ見えているのにストーリー延命の為にあれこれ恋敵が出てくる、主に男性向けに多いラブストーリー。
世界の中心で、愛をさけぶ、千年女優、秒速5センチメートル、百瀬、こっちを向いて。
男が過去を振り返ると女々しく見えるが、女だと颯爽として見える。
あえて国内作品限定にしていたけれど、海外ドラマは日本の恋愛事情と違うせいか生々しいのが多い。
洋画の大ヒット作はロミオとジュリエットが偉大すぎるのか社会的地位に格差がある者同士が結ばれるのばかり。
こうして分類はしてみたけれど、登場人物の年代や恋愛の重点が男女どちらにあるかによって捉え方が変わってきて、さらに高校生だったりすると青春度のさじ加減で大きく変わってしまう。
たまこラブストーリーは、男視点と女視点が3:7ぐらいで恋愛と青春要素が8:2ぐらいだと思う。
この比率が自分にあっただけかもしれないし、さらにこれをストーリー内にどう配分するかにもよって面白さは違ってくるので結局全てが良かったとしか言いようがない。