アナと雪の女王はエルサは“Let it go”の歌で悪役から変わったのだという話があったけれど、もし悪役のままだったらというのを考えてみた。
エルサ:悪役
アナ:変わらず
ハンス:ヒーロー
クリストフ:ちょい役
戴冠式までの話は変わらず、アナとハンスは婚約をするがエルサが暴走して逃亡、アナが後を追う。
残されたハンスは氷に閉ざされた国で、国民が困らぬよう国を運営。王宮の食料を配ったり、薪を配給するなど細かいところにも気を配る。
国中を凍らせたエルサは勿論、国民をほったらかしのアナの人気が下がり、ハンスの人気は急上昇。
馬だけが戻ってきてハンスが捜索に行くのも変わらず。兵士はエルサを殺そうとするが、ハンスによって救われ城に連れ戻される。
国民のためにも氷だらけの国をもとにもどすようにハンスはエルサを説得するが、エルサにもどうすることもできない。
氷の魔法にかかったアナはハンスに事情を話してキスを求める。アナを愛しているハンスは勿論キスするが、魔法は解けない。
アナを救うためにハンスはエルサのもとに向かうが、彼女は逃げ出していた。エルサを追うハンスは港で彼女を見つける。
ハンスはアナの命が危ないことをエルサに告げ、一刻も早く氷の魔法を止めるように説得する。
魔法の力に苦しんできた自分に比べ、苦労を知らずに育ってきた妹、国をひとりで背負うことになった自分を手助けしようともせず婚約を決めた妹、そんな妹など凍りついてしまえばいい。
心まで氷になったかのような冷酷なエルサを前に、ハンスは剣を抜く。この国の皆を救うため、愛する人を助けるためなのだ。剣を振りかぶるハンス。
そこにアナが止めに入るのは変わらず。姉を思うアナの心にうたれて剣をしまうハンス。
自分を助けようとしたアナによって我に返るエルサ。しかし彼女の体はすっかり氷に変わってしまう。
慟哭したエルサは自らを凍りつかせ、砕けて粉々になる。
エルサの死によって、国を覆っていた氷は消えてゆく。
ハンスの見守る中、アナの体も元に戻り息を吹き返す。
めでたし、めでたし。
エルサが悪役になりきれてないし、全然めでたしめでたしじゃない