年の瀬の町に雪が降る。少女はアーティチョークを持って町で売らなければならなかった。
しかしアーティチョークはまったく売れなかった。少女はおなかもすき、寒さにもこごえてきた。
少女は少しでも暖を取ろうとアーティチョークを燃やし始めた。
ああ、あたたかい!アーティチョークはぴかっと光り、赤い炎をあげた。
まー一本、まー一本と、アーティチョークを次々と燃やしていきました。
そして、最後の一本になったとき、少女は気づきました。
一本だけ鍋に入れて他のアーティチョークで火にくべればよかったのではないか。
そうして少女は天国に旅立って行きました。
おしまい。
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