2014-02-16

好きな人は、眼鏡をかけている。

眼鏡というのはなんて不思議アイテムなんだ。

視力矯正する器具のふりして、彼の顔の何割かを占め、

彼と世界の間に一枚の壁をつくり、

目よりも先に「フレーム」が印象に残るようにして、

彼の本当のオメメカモフラージュする。

眼鏡をかけている限り、本当の君を知る事はできない。

どんな眼鏡の男も、風呂とき、寝るときまで眼鏡をかけている奴はいないだろう。

キスセックスの時の眼鏡の扱いは、人によるのかも知れないが、

恋人裸眼を見せられないような関係は、それはもう恋人はいえないだろう。

真実の君は、眼鏡を外したところにある。

君の裸眼が見られるくらいの関係になりたいんだ。

それで世界がぼやけても、視力じゃなくて雰囲気のせいにできるくらいの関係に。

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