眼鏡というのはなんて不思議なアイテムなんだ。
視力を矯正する器具のふりして、彼の顔の何割かを占め、
彼と世界の間に一枚の壁をつくり、
目よりも先に「フレーム」が印象に残るようにして、
彼の本当のオメメをカモフラージュする。
眼鏡をかけている限り、本当の君を知る事はできない。
どんな眼鏡の男も、風呂のとき、寝るときまで眼鏡をかけている奴はいないだろう。
キスやセックスの時の眼鏡の扱いは、人によるのかも知れないが、
恋人に裸眼を見せられないような関係は、それはもう恋人とはいえないだろう。
真実の君は、眼鏡を外したところにある。
君の裸眼が見られるくらいの関係になりたいんだ。
それで世界がぼやけても、視力じゃなくて雰囲気のせいにできるくらいの関係に。
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