2014-02-13

恋と社会チョコレート

 毎年、バレンタインが巡ってくると、コンビニで働いていた時のことを思い出す。

 コンビニバレンタインチョコが一番売れる時期はいつかご存知だろうか?

 一週間前、五日前、三日前、イブ

 答えは二月十四日の朝。

 殺気立ったOLガバリと棚からチョコをひったくってレジに持ってくる。

   私「レジ袋にお入れしますか?」

   OL「いい、そのままで!」

 当たり前だ。チョココンビニ袋に包まれてたらゲンナリするわ。

 この愛というより、憎しみがこもった義理チョコを、職場のオッサンがもらって食べるのだ。

 ホワイトデー、オッサンは3〜5割マシマシでお返しをしなきゃならない。ショボイと沽券に関わる。

 チョコをもらう方もあげる方も、誰一人としてハッピーにならない。

 いったい、バレンタインとは誰が得するイベントなのだろうか。あぁ、製菓会社か。

 この資本主義の狂騒には後日談がある。

 早くも十四日の昼には、チョコ投げ売りが始まる。後日じゃなくて当日だな。

 この爆安チョコを買う層がなんとも香ばしい

 あんまり可愛くない女の子や昼から酒を呑んでいる赤ら顔のオッサン、垢抜けない感じの青年などが買っていく。

 チョコとカネの殴り合いが終わると、こぼれ落ちた愛の欠片というか、社会の澱とでも言うべき売れ残りチョコ弱者に“再配分”されるのだ。

 朝の一事だけ見ると、社会は酷く不条理に見える。

 しかし、マージナルな人々の落ち穂拾いも含めれば、存外社会というものはうまく出来ているのかもしれない。

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