2014-01-28

喪女喪男の為の、老後資金にいくら必要

今の日本において最も確実な老後対策は、サラリーマンになって結婚することだ。

具体的に言えば、厚生年金に入って、被扶養配偶者年収を130万円未満に抑える事だ。

こうすると、厚生年金の半分と、被扶養配偶者国民年金の払込料を肩代わりしてもらえる。

破綻させづらい物価スライド方式の平均払込1.7倍の終身年金が他にない以上、これが最も確実な対策になる。

独身は、ただ独身であるというだけで、基本的には冷遇されている。

から、毎月5万円貯蓄しよう。

使いたい老後資金

ゆとりある老後には夫婦二人で年金に毎月X万程度不足するというのが常套の煽りになるので、

だいたい3000万はいるぞ、いや一億いるとか言われる。

ただ、喪女喪男に対して、夫婦でたまに旅行に出かけられるゆとりある老後とか、大きなお世話である

まずモデルとして、理想的インドア喪の毎月の支出を考えてみよう。

  1. 住居費 5万円
  2. 娯楽費 4万円(通信費含む)
  3. 食費 3万円
  4. 雑費 1万円
  5. 医療費 1万5千円(年18万円)
  6. 被服費 3千円(年3万5千円)
  7. 交際費 0円

合計は14万8千円で、粗い概算としてはだいたい15万円というところだろう。

独身は不摂生なので、医療費は年60万円の3割負担で18万円を見込んでいる。(75歳以上は3倍かかるとして平均)

どうせ独身で付き合いもないし、冠婚葬祭は全無視としている。(遠征だのオフ会だのは娯楽費)

雑費が高く見えるだろうが、これは5年平均で60万とみている。生活家電の買い替えも含む金額だ。

簡単な概算だが、これに何歳までBlu-rayを買い続けるか、みたいな計算をする。

例えば、50歳までは我慢して働いて、そこから隠居でひなが一日アニメを見る生活に移行したとする。

  • 15万円x12ヶ月x30年(50歳~80歳) = 5400万円

80歳まで生きればもう十分だろう。

さら年収300万弱で30年働いたとすると、年額100万程度年金が貰える。

  • 100万x15年(65歳~80歳) = 1500万円

よって、必要な老後資金は、

  • (15万円x12ヶ月x30年=)5400万円-(100万x15年=)1500万円 = 3900万円

となって、3900万円準備すれば良いことになる。

使える老後資金

逆算すればわかるが、3900万円貯めるには、30年働いて毎月11万円貯金必要になる。

すると、前提として年収300万円なのでだいたい月手取り20万として、使える金額が9万円になってしまう。

これは老後のほうが豊かであって、本末転倒といえる。

年収300万円であれば50歳まで働いただけでは理想的な老後はおくれない。

まり「これぐらいの収入なら、これぐらいの老後がおくれる」というのは、計算できることが判る。

ここで、理想的インドア喪の生活を送りつつ貯められる金額を計算する。

次に、これで老後どれだけ使えるか計算する。

  • 5万円x12ヶ月x30年 = 1800万円

すると、老後に毎月いくら使えるかが判る。

  • (1800万円+1500万円)÷30年÷12ヶ月 = 9万2千円

まり合計9万2千円となる以下の様な老後生活が送れるということになる。

  1. 住居費 4万円
  2. 娯楽費 1万円(通信費含む)
  3. 食費 2万円
  4. 雑費 5千円(5年平均で30万円)
  5. 医療費 1万5千円(年18万円)
  6. 被服費 2千円(年2万4千円)
  7. 交際費 0円

夢も希望もないかもしれないが、まあこんなもんだ。ただ、突っ込みたいところもあるだろう。

まず具体的な数字で出したので、次は汎用化だ。

必要な老後資金計算方法

計算式をまとめよう。

まず、以下を定義する。

  • 老後 = 「何歳まで生きる予定」-「老後開始年齢」
  • 年金期間 = 「何歳まで生きる予定」-「年金支給年齢」

必要な老後資金は、以下の式で計算できる。

  • (「毎月の予算」x12ヶ月x「老後」)-(「貰える年金年額」x「年金期間」)

積立金額から、使える老後資金は、以下の式で計算できる。

  • (「毎月の積立額」x12ヶ月x「働く年数」+(「貰える年金年額」x「年金期間」))÷「老後」÷12ヶ月

毎月いくら積み立てればよいか知りたいなら、以下で判る。

(なお、「老後開始年齢」<「何歳まで生きる予定」などの制約は説明しないので、適当に考えて欲しい)

(また、インフレ時は預金利率も改善される前提だが、国債買うなりは割愛

年収300万円台の喪女喪男が現役時代と変わらずに過ごしたいなら

ちょっと計算すれば判ることなんだが、結局「老後開始年齢」が一番でかい変数になる。

これはつまり、「働く年数」にもかかってくるからだ。

で、Excelにでも入れてちょろちょろ数字を変えるとわかるが、

老後を60歳からにして、働く年数を35年にすると、15万できっちりバランスする。

これは、つまり喪女喪男理想的生活というのは、

  1. 25歳から老後貯金開始。
  2. 毎月15万円で生活し、5万円貯金する。
  3. 年収300万円台で、60歳まで働く。
  4. 65歳から年金支給される。
  5. 80歳までには死ぬ。(もしくは、80歳から年金のみ8万3千円で生活する)

こうすれば、毎月15万円の生活を80歳までは継続することが出来る。

60まで働いて、全期間毎月5万円貯金なら、さほどムリは無いだろう。

車が必要なら娯楽費を減らして積み立てたりローンを払えば良いし、

健康不安があるなら娯楽費を減らして保険に入れば良いだろうし、

社交的なら娯楽費を減らして交際費とすれば良いだろう。

補足。年金に向けての不安

年金開始年齢が65歳から70歳になったらどうしようとか不安に思うかもしれないが、

働いていると貯金が減らない上に増えるので、62歳まで働けば良いだけである

年金破綻してゼロなら、65歳まで働いて月13万円で生活すれば良い。

喪女喪男が老後に向けてしておくこと

  1. 適度な運動
  2. 適切な食事
  3. 最適な睡眠
  4. 25歳からの5万円貯金

年収300万円台で60歳まで働けなくなったら終わりだぞ。体が全て。

逆に言えば、途中切れ切れでも契約社員でも年収300万円台を維持さえ出来れば、現役時代と変わらぬ老後が送れる。

長男長女で親が老後資金貯めてなさそうだったら、早めにちゃんと話し合っとけ。介護ただでさえ大変だぞ。

老後豊かに過ごしたい奴は、もっと稼いでもっと貯金しとけ。

  • 日本がこのままなら、ハイパーインフレになって貯金なんて吹き飛ぶだろ。 なんで将来において貨幣価値が同じだって思うんだ? ハイパーインフレが起きなくても2%ずつのインフレで...

  • もう最初の時点で全く色々飛びすぎてて馬鹿すぎててビビって読むの辞めた。

  • 日本がこのままなら、ハイパーインフレになって貯金なんて吹き飛ぶだろ。 35年以内にハイパーインフレにならない根拠は、フラット35の全期間固定金利で銀行が建ててる利率が軒並み...

    • 物価が安定した稀有な時代がこのままずっと続くのはバブルが続くのと同じ思考だと思うよ。 世界中の債権投資家のリターンなんてここ200年ずっと損失続きだったのに、この20年でプラ...

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