2014-01-19

奨学金名称は誰にとって紛らわしいのか

※前提として、学生もっと国が支援すべきだ、という話も異論はない。

※ただ、現在の国の予算配分がどうなっててどう変えるべきか、に踏み込んだ議論は見たことがないのであれば知りたい。

学生支援機構奨学金学生ローンという名称に変えろという議論がある。

理由は、貸与型だということが分かりづらい、紛らわしいから、ということらしい。

名称を変えること自体には意見はない。中身が同じならどっちでも構わない。

しかし、この名称は誰にとって紛らわしいのか?

僕は奨学金を借りて大学に通っているが、奨学金を借りるにあたって、

貸与型であることは手続きの過程で何度も言われていて、紛らわしいと思ったことはない。

なので、普通大学生なら、給付型だと勘違いするようなことは起きないと考えている。

僕の認識では、この議論において声が大きいのは、

1.奨学金を借りたけど返せなくなった人

2.そのニュースを見て問題だと感じた大人

である

1.の人については、

少なくとも自分と同じ手続きを行ったのならば、勘違いは起きないはずである

2.の人については、

単に自分が借りる立場でなかったから知らなかっただけである

よって、名称を変えるという主張の理由に「名称が紛らわしい」というのはおかしいのではないか。

この議論において、借りる立場学生意見はあまり見えてこない。

奨学金を借りて学生生活を送り、既に社会人になった人が返済が辛いと言っているのは見るが、

仕組みそのものを問題だと述べているのはほとんど見かけない。

人は「問題ない」と認識した話題にあえて意見を述べることはしないからだとしたら、

結局名称に関する議論については、外野が騒いでいるだけなんだと思う。

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