物心ついた頃には、もう、走るのが駄目だった。
長距離走なんてとんでもなく、通学中に骨折しねーかなとか考えていた。
あんまり走らないスポーツはずっとやっていたし、遊びでやるバスケやバレーなんか好きだった。
ただ、その中でも、長い距離を走らなきゃならないサッカーは嫌いだった。
で、まあ就職して草ラグビーチームに入ったんだけど、本来はリフト要員だった。
ただ、まあ、大人になってあんなにアドレナリン出すスポーツも珍しいので楽しくてのめり込み、練習もマメに行きだした。
というか、走れる者だけが楽しめる遊びだ。楽しいプレーに絡むにはチンタラ歩いていられない。
そうすると、より楽しむ為に、日頃から走るようになった。
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ところが、ラグビー部は高齢化で解散、僕も結婚して子供が出来、自分の時間がなくなった。
たまに走ると、走力が落ちてしまって、まったく楽しくない。
たまに思う。
なぜ、いくらでも走っていられた学生時代にもっと走らなかったんだろう。
あと、陸自とかに入らなかったんだろう。