家を買うことになり、ローンのやりくりが不安だっていうことでファイナンシャルプランナーが家計を見てくれることになった。
てっきり、雑誌のそういう特集で見るみたいに家計簿を駄目出しされたりすんのかな?と思っていたら、もっとざっくりしたもので、人生のおおざっぱなシミュレーションが主だった。
夫の収入が今これぐらいで、子供は2人作るから30年後に子の結婚資金でこれだけかかって、定年後の貯蓄はこれぐらいで~って、人生そんなにうまくいくかいなと思ったが、まあそれはそれで人生ゲームみたいで面白かった。
で、そのシミュレーションによると私は第1子妊娠後に仕事を辞めて2年後に第2子出産、子どもが小学校に上がるころにパートに出て家計を助けるらしい。
「近所のスーパーのレジ打ちあたりですかねえ。子供さんが学校から帰ってくるのに間に合うし」
「時給800円で一日4時間働いて、扶養内で収まるように調整して、うーん。月10万弱ですかね?」
FPさんがどんどんデータ打ち込んでいくのを見て、ああ私はいわゆる「パートのおばちゃん」になるのだな…と思った。
そこにそういう働き方してるパートのおばちゃんたちたくさんいた。
誰にでもできる単純作業なのに変にプライドを持ってボス気取り、ミスを認めず傲慢にふるまい、平気でいきなり休んで学生バイトに迷惑をかけ、狭い職場なのにグループを作って互いに向こうの悪口を言い合い、高卒で就職した若い社員に嫌味を言っていじめ、指示を無視する。話題といったら芸能人のゴシップか誰かの悪口ばかり。
くだらねえなあ、しょうもないおばちゃんだなあ。こんな人達には絶対になりたくない。そう思った。
だから一生懸命勉強して自分の頭の出来にしてはそこそこの大学に入って、仕事もすごくできるわけではないが、それなりにがんばってきた。
今の職場は育児休暇の取得実績がなく、激務だ。だからシミュレーションも仕事を辞める設定でやってもらったのだ。
年を取った今ならあの「パートのおばちゃんたち」にも色々とそれぞれに人生があったことがわかる。
彼女らを「おばちゃん」とひとくくりにして見下していた自分が、どれだけ若く傲慢で視野が狭かったことか。
でも、あれから15年たって私はまたあそこに戻るんだなあ。そうするのが普通と思われる人生なんだなあ。私ががんばってきた年月はなんだったのか。そう思うと少しうんざりする。
なんかもう、実績ないとか言ってないで、なにがなんでも仕事続けてやる。そういう気分になった。ファイナンシャルプランナーに見てもらってよかった。
今のままで家を買って人生を安定させることが目的でプランナーに頼んだのに、 自分のエゴで将来を捻じ曲げて不安定を獲得しようとしている増田は相当のアフォのようにも見えます。 ...
結局、持たざるものが何か(子供とか仕事とかな)を手に入れようとしたら、それ以外の何かを捨てるしかないんだと思うよ。 「子供を持つのは当たり前」というのは、当たり前に子供が...
普通に仕事してるんだったら事務のパートやればいいじゃん。 なんでいきなりパートはレジ打ちしかないような話に…。