2013-09-01

本当にサヨクへの「疑問」なのか

http://anond.hatelabo.jp/20130831135023

スルーするつもりだったが、マメに応答してるのに感心したので少しだけ。

ああ、最初に私の立場を明らかにした方がいいかな。私はサヨクではないが、ウヨクの主張とサヨクの主張とでは後者共感を覚えることが多い。

あなたの疑問は以下の2点。



1点目については、既にバイアスがあるのではないかとの指摘がなされており、あなたも認めている。私も指摘は正当だと思う。

というか、あなた最初から現代日本ではサヨクの人の方が言論や議論を否定したレッテルばりと一方的な言説を行う」というのが「僕の印象でしかないのだが」と認めている。

にもかかわらず、その単なる「印象でしかない」はずのものを当然の前提として「それはなぜか」と問う。

これは、議論のやり方としても、サヨクに対する態度としても、非常に不誠実なものである

どうもあなたはこの点について中心的な話題でないなどと軽く考えているようだが、相手に対する敬意や誠実さは議論を行う上でもとても重要ものだ。あなたの友人も、あるいはあなたの敬意や誠実さの欠如を感じとって拒絶的な態度をとったのかもしれない。なんにせよ、この点については単に「主張が誤りである(可能性がある)と認める」だけでなく、なんらかの反省言葉を述べるべきだと思う。

2点目についても、前提の部分におおいに疑問がある。

「非武装ならば攻め込まれない」などと主張している者がいったいどれだけいるのか。

自衛隊憲法違反だと主張する共産党でさえ、自衛隊の即時解消は求めておらずその段階的解消を主張するにとどまる。憲法違反存在であるにもかかわらず即時解消しないのは当然安全保障上の考慮に基づくものであり、「非武装ならば攻め込まれない」などと考えていないことは明白であろう。

私の実感からしても、代表的な左翼政党である共産党見解からしても、「非武装ならば攻め込まれない」などと主張する者はごく少数にとどまるものと思われる。そのような状況下で、たまたまあなたの友人が「非武装ならば攻め込まれない」と主張したからといって、それをサヨクの問題として大々的に取りあげなければならないのだろうか。




全体に、あなたはいわゆる「脳内サヨク」を勝手に作り上げ、それに対して疑問の形式をとった皮肉をぶつけることで悦に入っているようにしか見えない。

また文章を読む限り、「現実」についての理解が平面的で、丸山眞男すら読んでいないように思える。

本を読めという言い方は好きではないのだが、疑問を解消するには多くの場合(本を読むなどして)きちんと勉強することが有効であるということだけ、老婆心ながら忠告しておく。

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