2013-05-26

さよなら かんYO!!

ストックホルム 23日 ロイター] 過去数年間で最悪となる暴動が連夜発生した、スウェーデン首都ストックホルム郊外のヒュースビー地区。一見したところ、カラフル遊具が並ぶ遊び場や草が刈り込まれた公園、低層の集合住宅などが集まる一般的な整備された地区に見える。

しかし、移民の多い同地区では、住民らは実を結ばない就職活動警察による嫌がらせ人種差別的な中傷などについて口にし、スウェーデン移民政策の「寛容性」とは相反する現実が浮かび上がってくる。

ヒュースビーで起こった暴動は他の地区にも拡大。貧困人種差別などを背景に2011年に英ロンドンで、2005年に仏パリで発生した暴動を思い起こさせる。今回の暴動は、スウェーデンの福祉制度に別の一面があることを示している。

国人口の約15%は外国生まれで、北欧では最も高い割合。「反移民」を唱えるスウェーデン民主党の躍進は、同国民意見二極化させてきた。

深夜にストックホルム中心部を出発する列車は、単純労働を終えて帰宅するアラビア語スペイン語を話す移民であふれている。移民の第2世代でさえも、ホワイトカラーの職に就くことは困難とされる。

あるアジア出身外交官は「スウェーデンには多くの移民存在する。しかし、彼らはどこにいるのだろうか」と述べた。

格差が急速に拡大>

ラインフェルト首相率いる中道右派政権過去7年間、税率引き下げや公的手当の減額を行い、この取り組みは欧州の大半を上回るスウェーデン経済成長寄与してきた。しかし一方で、同国は経済協力開発機構OECD)加盟国の中で、格差が最も急速に拡大している国でもある。

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